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2012年7月20日19時55分

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韓国で新原発が商業運転開始 福島事故後初、22基目

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 韓国政府によると、釜山(プサン)市にある古里(コリ)原発で20日、6基目となる新古里2号機(加圧水型炉、100万キロワット)が商業運転を始めた。昨年の東京電力福島第一原発事故後、韓国で新たな原子炉が商業運転に入るのは初めてで、韓国の原発は22基となった。

 韓国では別の原発でも新たな原子炉の試運転が続き、今年中には商業運転を始める見込み。福島での事故後、韓国でも原発への市民の不安が広がる中、李明博(イ・ミョンバク)政権は増設路線に変わりがないことを一層明確にした形だ。ただ、12月の大統領選に向けて野党の有力候補が相次いで「脱原発」の方針を表明しており、大統領選で原発の是非が争点の一つになる可能性がある。

 古里原発では3月、運転開始から34年と最も古い古里1号機で、全電源喪失の事故隠しが発覚。周辺住民らが「即時廃炉」を求める中、政府は「安全が確認された」として今月4日、再稼働の方針を決めた。だが、世論調査で釜山市民の約7割が「再稼働は不安だ」と答えるなど反発は消えず、起動の時期は決まっていない。(ソウル=中野晃)

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