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WBC監督待望論に王会長が「無理だよ」
2012年07月20日 18時00分

 WBC監督問題で他の有力候補とともに再登板説が浮上しているソフトバンク・王貞治会長(72)が本紙直撃に「NO」を宣言した。

 王会長は「オレに待望論が上がってるの?」と目を丸くしつつ、就任問題について初めて口を開いた。

「体力的に無理だよ。(2006年に胃がんの)手術もしてるしね。第2回の時は確かに候補者として名前が挙がった。だけど、今回は挙がってないんじゃないかな。どうしてもとお願いされても? ありがたい話だけど、無理だよ」。国を代表する大スターでありながら「日本球界に迷惑をかけてしまうからね」と付け加えた。

 チーム関係者は王会長の胸の内を「会長は頼まれごとは絶対に断らない主義。たとえ米国で開催するイベントでも『呼んでくれた方々に断ったら失礼』と言って渡米する。こっちがちょっとは断って休んだらいいのにと思うほど。でも、それは単発だからできること」とみている。

 また、別の関係者は元サッカー日本代表監督のイビチャ・オシム氏(71)が脳梗塞で途中退任したことを引き合いに出し「WBCの監督になれば、来年3月の本大会まで拘束されるしね。そんなロングスパンは会長には厳しいよ。志半ばで退いたオシムさんみたいになれば、また監督問題で混乱しちゃうからね」と心配した。

 自身の就任を拒否した王会長は「現場の人間じゃない方がいいと思っている」と健康面に問題のない球界OBが適任と考えているという。


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