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川淵氏「沢スーパーサブでもいい」
2012年07月20日 18時00分

「サッカー界のドン」こと日本サッカー協会の川淵三郎最高顧問(75)が意外な金メダル獲得プランを披露した。なでしこジャパンの〝名づけ親〟である川淵氏は、五輪本番で女王MF沢穂希(33=INAC神戸)を「スーパーサブ起用」する構想を明かすなど、本紙単独インタビューで大いに展望を語った。

 ――「なでしこジャパン」というニックネームを会長時代に導入した

 川淵:「ブルーレディース」とか「なぎなたガールズ」といった候補があった中で選んだのだが、今のように全国的に有名になると考えてもいなかった。ただ、愛称の導入もあって親しみを持っていただけるようになったのではないか。これも彼女たちの努力の結果だ。

 ――これをきっかけに他の競技団体でもニックネームが定番となった

 川淵:「なでしこ」は「大和なでしこ」が女性のかれんさや心の強さを表す言葉であることから、応募の中でも非常に多かったんだ。その「なでしこ」を漢字で書くと「撫子」だけど「手(偏)を使わ無い子…」という意味にもとれる。まさに足でプレーするサッカーにぴったりだ。

 ――意外な考えだ

 川淵:先日、私の友人が「なでしこジャパンのネーミングはすごい。さすがキャプテン」と言われたので「なんで?」と聞いたら、そう言われた。初めて気がついたので「そのアイデアいただき」となった次第。

 ――いよいよ五輪

 川淵:女子サッカーは国民の関心事になっている。国内の人気も高い。(優勝した)W杯前なら沢の名前ですら国民の1割も知らなかっただろう。それが今では近賀ゆかり(28=INAC神戸)や鮫島彩(25=仙台)までも知られている。それだけ周囲の期待も大きい。

 ――注目度は高い

 川淵:彼女たちの良さはいつでも謙虚なことだろう。浮かれている感じがしない。これはたいしたものだ。持ち上げられても、宮間あや(27=岡山湯郷)を中心に地に足がついているし、立場をわきまえている。男子なら少し勘違いする選手がいそうなものだが、女子からは感じられないし、それが共感を得ているのではないか。

 ――今後をどう見るか

 川淵:個人的にはスウェーデン遠征(6月)で米国に1―4で負けたのは良かった。世界一になったものの、実質的には過去28回戦い、1度しか勝っていない相手なのだから、むしろ選手は引き締まったのではないか。もし勝っていたら油断が生まれたかも知れない。そういう意味でも米国に負けたのはラッキーだ。

 ――なるほど

 川淵:日本はベストメンバーではなかったし、力を発揮できていたわけではない。日本の良さはコンパクトな守備とパスワークだが、機能せず今年一番悪い試合をした。負けたことで、米国に少し油断を与えることになったのではないか。しかも五輪前に「金メダル確実」となるよりも「不安発生」と思われるのはしめたもの。気負いなく、リラックスして五輪に臨めるだろう。

 ――沢の存在は

 川淵:なにより攻守にわたって「嗅覚」が優れている。これは誰もまねができない独特のセンスだ。試合の大事な場面でこそ力を発揮する。優勝したW杯で決勝戦でゴールを決めたように。体調が整わないなら、90分間使わずとも、勝負どころで沢を使う手もいいのではないか。

 ――オーストラリア戦では先発。後半14分までプレーしたが、五輪本番では沢をスタメンではなく後半から使う

 川淵:そう。あくまで佐々木(則夫)監督が考えることだけど、五輪の場合は試合日程も短いし(中2日)、沢のコンディション次第だが、試合によっては勝負どころとなる後半から使うのも作戦の一つになるだろう。何と言っても神がかり的な「奇跡の沢」だから。

☆かわふち・さぶろう=1936年12月3日生まれ。大阪府出身。中学からサッカーを始め、早稲田大在学中の58年に日本代表入り。61年に古河電工へ入社。「槍の川淵」と呼ばれた。64年東京五輪に出場。アルゼンチン戦で活躍し、ベスト8進出に貢献した。80年には日本代表監督に就任。91年にJリーグ初代チェアマン、2002年から日本サッカー協会の会長(キャプテン)に就任した。08年に名誉会長、12年6月から最高顧問に就任した。


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