携帯横領容疑で元店長ら３人逮捕　横流し「９百台以上」

　ＮＴＴドコモ（東京）の携帯電話を第三者に譲渡する目的で不正取得し、横流ししたとして警視庁捜査２課は２２日、業務上横領の疑いで、東京都中野区の無職弓元真一容疑者（３２）と、販売代理店の元店長ら男２人を逮捕した。

　捜査関係者によると、弓元容疑者が横流しを要求し、元店長らが応じていたとみられる。元店長らが新規契約や機種変更を装って取得、横流しした携帯のうち一部が振り込め詐欺に悪用されたことが確認された。

　弓元容疑者は「９００台ぐらいの携帯を他人名義で取得した」と供述しており、警視庁捜査２課は別の代理店にも横流しした人物がいる可能性があるとみて調べている。

　ほかに逮捕されたのは、東京都中野区の販売代理店「ＮＴＴドコモショップ中野駅前店」の元副店長で現在会社員の保高貴史容疑者（３１）＝長野県松本市＝と、同区の販売代理店「ヴィクトリー中野店」元店長で会社員宮本和義容疑者（２９）＝東京都豊島区。

　逮捕容疑は宮本容疑者は昨年３月ごろ、販売代理店で保管していた携帯を他人名義で使えるようにして弓元容疑者に渡した疑い。保高容疑者も２００８年８月ごろ、他人名義で使えるようにした携帯を弓元容疑者に渡した疑い。