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【プロ野球】

中田、仰天二塁打 天井からボール落ちてこず…

2012年7月21日 紙面から

◇マツダオールスターゲーム2012<第1戦> 全セ4―1全パ

打球の行方を追う中田=京セラドーム大阪で

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 規格外の“翔タイム”に京セラドーム大阪が口アングリだ。全パの「8番・左翼」でスタメン出場の日本ハム・中田が豪快すぎる飛球でナニワの野球ファンをうならせた。

 3回の第1打席。館山が投じた初球を思い切りシバキあげた。打球は左翼の方向へ。場内からは大歓声があがった。高橋由や宮本、鳥谷といった全セの守備陣が目で行方を探す。しかし、落ちる気配がない。守備陣がオロオロする中、時間がすぎる。1秒、2秒、3秒…。真相は分かった。放物線があまりにも大きすぎて、白球が天井(最大83メートル)に引っかかったのだ。ローカルルールで二塁打。場内は「オーッ」というどよめきに包まれた。

 「しっかりと芯でとらえていましたね。上がりすぎてどうかなとは思ったけど、スタンドにいったかなというのはありました」。どうやら中田は本塁打の手応えを感じた様子だが、二塁打となったのに気付いたのはベース到達後。これこそ、成長の証し。全力疾走を続けていたからだった。

 オールスターの雰囲気にも慣れてきた。2年連続の出場。昨年は緊張が続いたが、今年はリラックス。独特のムードを楽しむ余裕があった。しかも昨年のような安打が出ずに悩む姿もない。今年は自信を持って言い切る。

 「楽しまないとファンの方々にも失礼。考え込む場所でもないし、シーズン中と違った楽しみ方もある」。前半戦は10本塁打に終わった。この日も待望の一発は出なかったが、大飛球で2戦目以降のアーチへ向け、きっかけをつかんだようだ。「今日は楽しかった!!」と言って球場を後にした中田のさらなる“翔タイム”に、こうご期待だ。 (川越亮太)

 

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