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【プロ野球】ノリ 史上5人目セパMVP 斎藤から逆転2ラン2012年7月21日 紙面から ◇マツダオールスターゲーム2012<第1戦> 全セ4―1全パ
全セは1点を追う2回、1死一塁で中村が左越えに2ランを放って逆転。3、5回にはバレンティンの内野安打と犠飛で1点ずつ加えた。先発の杉内は1点を失ったが、その後の館山、能見ら5投手は無失点で乗り切った。全パは1回に陽岱鋼の先頭打者本塁打で先制したが、先発斎藤が3失点と踏ん張れず、打線も4安打と振るわなかった。 ◇ 大きな拍手が背番号99を包んだ。全セの6番に座ったDeNA・中村が2004年以来の球宴で主役を奪った。8年ぶり5本目となる特大の逆転2ラン。「いろんなものを育ててくれた球場。この場所で元気な姿を見せることができて良かった」。かつて近鉄の主砲として君臨した男は、01年第3戦以来11年ぶりのMVPに輝き、胸を張った。 2回だ。日本ハム・斎藤の初球を捉えた。「全球、フルスイングするつもりだった。完璧にバットに当たった」。打球は京セラドーム大阪の左翼席3階に着弾。近鉄、オリックス時代に122本塁打をマークした本拠地で“ノリ復活”をアピール。「球宴はあきらめていた。選んでくれたファンの方に感謝してます。喜びをかみしめながらダイヤモンドを一周しました」 この一発で、球史に名を刻んだ。山内一弘、若菜嘉晴、落合博満、清原和博に次いで5人目となる両リーグでの本塁打となった。さらには落合、清原、新庄剛志、山崎武司に次いで5人目となる両リーグMVPにも輝いた。 前回の球宴は8年前だった。米大リーグ・ドジャースでの1年をはさみ、オリックス−中日−楽天と渡り歩いた。昨年は5月に横浜(現DeNA)入りが決まるまで、たった1人での練習が続いた。「育成でも何でもいい。僕を取ってくれる球団はないですか」。取材陣の前で涙を流したこともあった。 浪人生活を経ての再出発。「いろんなことがありました。いろんな勉強をできました」。谷底を経験した人間は強い。今季前半戦は打率2割9分5厘、8本塁打、42打点。最下位に低迷するチームの中での奮闘が評価されてのファン投票選出だった。 前回にMVPを獲得した01年は、3戦連発だった。「次も出るチャンスがあればフルスイングします。次はない、と思いながら、存分に楽しみます」。残り2戦。全盛期の打撃を取り戻した千両役者が、大暴れを誓った。 (井上学) PR情報
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