山口知事選:オスプレイ保守王国直撃 上関原発是非も争点
毎日新聞 2012年07月20日 01時43分(最終更新 07月20日 05時05分)
知事選の立候補者はいずれも無所属新人で、橋下徹・大阪市長の元ブレーンで、NPO法人「環境エネルギー政策研究所」所長の飯田哲也(いいだてつなり)氏(53)▽医師で元県課長の三輪茂之(みわしげゆき)氏(53)▽元国土交通審議官の山本繁太郎(やまもとしげたろう)氏(63)=自民、公明推薦▽民主党衆院議員を辞職した高邑勉(たかむらつとむ)氏(38)−−の4人。
山口県は政権交代を許した09年衆院選でも、4小選挙区中3選挙区を制した自民王国。それでも党執行部が知事選に危機感を募らせるのは、飯田氏の仕えた橋下氏の人気が波及するのを警戒しているからだ。橋下氏が率いる地域政党「大阪維新の会」は知事選に距離を置いているものの、党選対幹部は「飯田氏は維新系候補と見られており、衆院選を控え、何としても勝たないといけない」ともらす。
米軍岩国基地へのオスプレイ搬入日が23日と伝えられた19日、4候補は積極的な発言を続けた。飯田、三輪、山本の3氏はオスプレイ搬入に反対の立場。飯田氏は「相次ぐ墜落事故の検証と説明がなされておらず、これ以上の基地強化には反対だ」と強調した。