教え子の女子生徒への強制わいせつ罪に問われた静岡市立中学教諭、斉藤政男被告（５５）に対し、静岡地裁の高橋孝治裁判官は１９日、懲役２年、執行猶予３年（求刑・懲役２年）を言い渡した。

　高橋裁判官は「被害者の被った苦痛は大きく、被告の刑事責任を軽くみることはできない」と指弾した。一方で「前科前歴はなく、事実を認め謝罪している」と執行猶予を付けた理由を説明した。

　判決によると斉藤被告は４月１３日と１４日の２回、同市清水区の中学校で女子生徒の胸を触ったりひざの上に乗せるなどわいせつな行為をしたとしている。

　判決を受け市教委の高木雅宏教育長は「生徒を指導し保護する立場にあった教員が行った行為で、社会的責任は極めて大きい。厳正に対応していく」と文書でコメントを出した。【平塚雄太】