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〝ミスター大日本プロレス〟こと山川竜司（４２）が１５日の北海道・札幌大会で引退試合を行い、壮絶な勝利で有終の美を飾った。

　山川は、アブドーラ小林、伊東竜二とトリオを結成。シャドウＷＸ、〝黒天使〟沼澤邪鬼、星野勘九郎組と「蛍光灯＋五寸釘ボードデスマッチ」に臨んだ。惜別の集中攻撃を浴びた山川だが、１９分過ぎに星野を捕らえると十八番のリバースタイガードライバーを炸裂させ花道を飾った。

　１９９４年にＮＯＷでデビュー。９５年に大日本旗揚げに参加。「新世代デスマッチファイター」として一世を風靡した。現在のデスマッチ界の礎を築いた第一人者は紛れもなく山川だ。

　引退後は大日本でトレーナー的立場を担いつつ横浜で飲食店を経営する予定。しかし水面下では政界進出プランも進められていた。

　山川は２００１年３月に博多大会で頭蓋骨骨折の重傷を負った。選手生命の重大危機に直面した山川に対し、グレート小鹿会長は当時「地元の子供たちにデスマッチの経験を還元してほしいと思って、オレの人脈で元北海道会議長さんとか地元の有力者をいろいろ紹介したんだ」と、地元・北海道弟子屈町の議員を目指すことを勧めたという。人望厚い山川ならではのセカンドライフ構想を今でも応援しようという大日本関係者は多い。

　山川も「レスラーとしては完全燃焼しました。今後は社会にも貢献したいという気持ちがあります」と幅広く第２の人生を模索する方針。「不死身すぎる議員」誕生の期待も高まる。