頻繁にプロレス技 大津中2自殺、同級生から「訓練」称し
大津市で昨年10月、中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺した問題で、生徒が亡くなる約1カ月前から、学校内の廊下で「トレーニング」と称してプロレス技を掛け、地面に押さえつける暴力行為を同級生から頻繁に受けていたことが14日、関係者への取材で分かった。
男子生徒は9月下旬以降、校内のトイレなどで殴られている姿が目撃されており、当初、廊下で受けていた暴力行為が次第にエスカレートしていった可能性もある。
また、昨年9月29日の体育大会で、男子生徒が複数の同級生に腕をつかまれ、鉢巻きを使って後ろ手に縛られ拘束される暴行を受けた際、口や足のすねに粘着テープを貼って無理やりはがすいじめ行為を受けていたことも、関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、体育大会での暴行は複数の目撃があることから、県警が捜査の起点として裏付けを行っている。
一方で滋賀県警は、いじめが深刻化していった昨年夏以降の加害行為についても広く検証し、立件も視野に入れて捜査を進める。
【 2012年07月14日 14時58分 】