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長期修繕計画とは?‐マンションに関するQ&A

マンション管理Q&A

Vol.03 長期修繕計画とは?

長期修繕計画とは?

長期修繕計画の意義と管理組合としての利用の仕方について簡単に教えてください。

長期修繕計画は、マンションで使用している建築資材・設備の耐用年数及び修繕周期を各項目ごとに出しそれを集計した計画です。長期修繕計画を作成することにより、どの時期にどの箇所を修繕し、どのくらいの費用が発生するかの目安がわかります。

計画作成にあたっての基本的考え(当社の指針)
1. 修繕周期は、社団法人高層住宅管理業協会の修繕周期を基本にしています。
2. 施工・環境・使用状況等による修繕周期の変動は見込んでおりません。実際の実施時期については、建物・設備の調査診断等による見極めが必要です。
3. 工事費用は、当計画案作成時の実勢単価によって算出します。
4. 建築の小修繕、設備の部品交換は、項目に入れてありません。
5. 一定時期(5年程度)ごとの見直しが必要です。

■長期修繕計画と資金計画
長期修繕計画を作成することにより、何年間にどのくらいの費用が発生するのかの目安がわかります。その後は、修繕費用の資金計画を立案していかなければなりません。

1. 一般の管理組合の会計は、管理費会計と修繕積立金会計に分けて経理処理がなされていますが、この資金計画は修繕積立金会計における計画となります。

2. 大規模な工事となると多額の費用が必要となるので、できるだけ早い時期から工事計画を立て、しっかりした資金計画を作る必要があります。

3. 住宅金融公庫の「リ・ユース住宅(マンション)購入融資制度」には次のような修繕積立金(一戸当りの平均月額)の下限額が設けられていますので、注意が必要です。ほとんどの管理組合では、この程度の修繕積立金が必要と考えられていますので参考として下さい。

(築) 5年未満
5年以上10年未満
10年以上17年未満
17年以上
6,000円
7,000円
9,000円
10,000円
まとめ

マンションを維持・管理していく上で、長期修繕計画と資金計画は大変重要な項目であることから、マンション管理適正化推進法では管理会社の基幹事務にも指定されるほどであり、その立案・実施については積極的に取り組んでいくことが大切です。

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