がれき焼却灰「受け入れ無い」 近江八幡市長が表明
東日本大震災で生じた岩手、宮城両県のがれき焼却灰について近江八幡市が埋め立て処分受け入れを検討していた問題で、冨士谷英正市長は25日、「受け入れは無い」と市議会で明言した。
冨士谷市長は市議会定例会の閉会あいさつで「灰の受け入れは情勢変化が無い限り、無い」と述べた。理由として「環境省から『灰は(被災県の)自地域で処分する計画で灰のみの広域処理は現時点で不要』との回答が23日に市に届いた」と説明した。
冨士谷市長は3月末の滋賀県市長会で、環境省が広域処理を要請したのを受け、同市水茎町の最終処分場での灰1万トンの受け入れ検討を表明した。しかし、環境省は5月下旬に岩手、宮城両県の灰の県内処分を推進する新方針を示していた。
焼却灰受け入れに反対してきた市民グループ「がれきの放射能から子どもを守る会・はちまん」の脇三智也代表は「ひと安心だが、引き続き市の動向を注視する」としている。
【 2012年06月25日 22時30分 】