大津いじめ自殺:校長が生徒に混乱を陳謝 終業式で
毎日新聞 2012年07月20日 12時58分(最終更新 07月20日 14時02分)
下校してきた2年の女子生徒(13)は「校長は泣きながら話していたが、ちゃんとした説明もなくきれいごとばかり。とにかく早くいじめ問題を解決してほしい」と話した。また2年の女子生徒(14)は登校時、「先生はいじめについて私たちに『傍観者にならないで』と言うけど、先生が事実を隠しているのでは。相談したら先生は本当に向き合ってくれるのか」といい、学校への不信感をあらわにしていた。
今回の問題で、中学校には全国から批判の電話などが相次ぎ、9日には終業式を指定した爆破予告もあった。県警は式当日、100人態勢で警戒。午前6時半から約1時間、教室や体育館など校内に不審物がないか調べ、式が終わるまで周辺のパトロールを強化した。
県警は夏休み中、いじめの実態などを把握するため、捜査員40人態勢で生徒約300人から聞き取りをする方針。市教委幹部は取材に「最初の対応が不十分だったために大きな混乱を招き、大変申し訳なく思っている」と話した。【千葉紀和、加藤明子、前本麻有、村山豪】