財務省PCウイルス:感染は123台 発信元の特定へ
毎日新聞 2012年07月20日 22時14分(最終更新 07月20日 22時38分)
財務省職員のパソコン(PC)に情報を外部流出させるウイルスが送りつけられた問題で、同省は20日、感染は省内で使うパソコン123台に上り、10年1月から11年11月にかけて業務に関連する情報が外部に流れた可能性があると発表した。警視庁公安部は、財務省の担当者から被害状況の聞き取りを開始。今後、ウイルスの特徴やプロバイダーの通信記録などを調べ、発信元の特定を進める。
同省によると、感染経路は不明だが、サイバー攻撃を受けた可能性が高い。該当するパソコンには会議用の資料などが保存されていた。機密情報が入っていたかどうかについては「明らかにすると再び攻撃を受ける恐れがあるので答えられない」としているが「国税関係の個人情報は漏れていない」と説明。感染したパソコンを回収したり、外部との通信を制限したりする対策を講じた。