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【サッカー】

マンU香川 チラ見せ4分デビュー

2012年7月20日 紙面から

 【ダーバン(南アフリカ)原田公樹】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッドのMF香川真司(23)が18日、当地で行われた地元アマズルFCとのプレシーズンマッチの後半44分から途中出場し、実戦デビューを飾った。試合後、ファーガソン監督は香川を途中起用した理由について「チチョリート(エルナンデス)が足をつったから」と、“想定外”のデビュー戦だったことを明かした。試合はマンUが1−0で勝利した。

 1−0で迎えた後半38分、ようやく香川に声がかかった。ゴール裏でウオームアップを始めると、この瞬間を待っていた約3万5000人の観衆は、「ウォ〜」とざわめき、拍手を始めた。すぐにタッチライン中央へ移動し、デビューの瞬間を待った。

 だが、なかなかゲームが途切れない。背番号「26」の香川がピッチへ立ったのは同44分。「シンジ〜!」のコールと、この夜一番の大きな拍手が場内から起こった。

 「チチョリートの足がつったから代えたんだ」と試合後のファーガソン監督。前日には「チチョリートとツートップで先発するだろう」と話していたが、実は香川をこの日、出場させるつもりはなかった。

 香川のポジションは、FWベルバトフとのツートップの一角。その相棒へ絶妙なスルーパスを出したがオフサイドになった。さらに右のショートコーナーから強引にドリブルで仕掛け、ゴール前へパスを差し込もうとしたがブロック。結局、ボールに絡んだのは、この2つのプレーだけ。出場わずか4分間だったが、記念すべきマンUでのデビューは飾った。

 デビュー戦の感想を聞こうと、報道陣は香川の取材を試みたが、マンUの広報が「きょうの取材対応はなし」とシャットアウト。香川は取材ゾーンを通らず、チームバスに乗り込んだ。

 マンUの次戦は21日、南アフリカのケープタウンでアヤックス・ケープタウンと戦う。ファーガソン監督は涼しい顔で「次は先発するだろう。たぶん…」と話した。二枚舌を巧みに使いこなす指揮官だからあてにはならないが、香川がもっと長い時間プレーするのは間違いなさそうだ。 (原田公樹)

 

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