蹴球探訪
J2上位を快走!湘南・チョウ監督(5月9日)
トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事
【大リーグ】黒田、メジャー通算50勝 日本人で野茂、大家に次ぐ3人目2012年7月20日 紙面から ◇ヤンキース6−0ブルージェイズメジャー通算50勝!! ヤンキースの黒田博樹投手(37)は18日(日本時間19日)、地元ニューヨークでのブルージェイズ戦で7イニングを4安打無失点、無四球の5奪三振と快投。7回表の終了で雨天コールドとなり、黒田は自身4年ぶり3度目の完封で、野茂英雄(ドジャースなど)、大家友和(エクスポズなど)に次ぐ日本人3人目のメジャー通算50勝を達成した。今季9勝目。試合はヤ軍が6−0で快勝し、シリーズ3連戦3連勝で貯金を今季最多の23とした。 123勝の野茂、51勝の大家に続くメジャー通算50勝。そんな節目の白星にも、共同電などによれば黒田は冷静だった。 「そういう評価のためにやっているわけじゃない。50勝することを目標に来たわけじゃない」。さらには、「長くやっていれば、結果的に数字はついてくる。今はそれに浸っている余裕もないので、野球人生が終わってから考えたい」とクールに語った。それでも、後進にとって“明るい灯台”になることは間違いない。「(日本には)まだまだ若い先発投手が大勢いるので、彼らに少しでもプラスになればとは思う」。これからメジャーを目指す若手への思いをのぞかせた。 雷で試合開始が51分遅れても、持ち味を余すことなく発揮した。際立ったのは最速95マイル(約153キロ)のツーシーム。「右打者、左打者の内角を突けた。自分は横の揺さぶりのピッチャー。内角を突かないと外のスライダーも生きてこない。対角線のイメージで攻めた」と黒田。打者の内角をえぐるツーシームが、スライダーとフォークをより引き立たせた。アウト21個のうち、外野フライはわずか4個。まともなスイングをさせなかった証左だった。 7回表を投げ終えた時点で雨が激しくなり、約1時間の中断を経てコールド試合が成立。メジャー1年目だったドジャース時代の2008年7月7日、ブレーブス戦以来となる3度目の完封というおまけまで付いた。敵将ファレル監督をも「今日のクロダだったら、援護が1点でも十分だっただろう」と感服させた投球だった。 これで今季9勝目。3季連続2桁勝利に王手となったが「これからも1試合1試合、悔いのないように精いっぱい投げていくだけ」。窮地でも顔色一つ変えないベテラン右腕。“侍魂”を体現化した男は今後も役割を全うするため、黙々と投げ続ける。 PR情報
おすすめサイトads by adingo
|