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事件
【中2いじめ自殺】いじめの証拠、開示はまれ 満足な証拠得られず裁判で不利に
弁護団は判決後、「原因が知りたくて調査を求めたのに」と怒りをあらわにし、女子生徒の父親は「学校に文書の開示を請求しても『シュレッダー処分した』と言われるだけだった」と唇をかんだ。
文部科学省の全国調査によると、学校でのいじめの認知件数は平成22年度で、前年度比6.7%増の7万7630件に及ぶ。「真相」を求めて訴訟に踏み切る保護者も少なくないが、被告の立場に置かれた学校側から、自ら不利となるいじめの証拠が積極的に開示される例はまれだ。
「いじめ自殺」裁判に詳しい市川須美子独協大教授(教育法)は「遺族が求めるのは何よりも真相解明。第三者委員会による調査の定着が一番だが、教師や同級生の証人出廷を実施するなど、裁判所の対応次第で改善できる部分もあるのではないか」と指摘する。(時吉達也)
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