事件【中2いじめ自殺】「死んでくれてうれしい」加害少年発言か+(2/3ページ)(2012.7.13 07:03

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【中2いじめ自殺】
「死んでくれてうれしい」加害少年発言か

2012.7.13 07:03 (2/3ページ)いじめ問題
中学2年の男子生徒が自殺した問題で、緊急に開かれた保護者説明会に参加する保護者ら=12日午後、大津市(安元雄太撮影)

中学2年の男子生徒が自殺した問題で、緊急に開かれた保護者説明会に参加する保護者ら=12日午後、大津市(安元雄太撮影)

10人「暴行見た」

 学校側は、在校生に実施した1回目のアンケートで回答した生徒らに、いじめの有無を聞き取った。メモはその内容を担任らがノートに記載し、学校に残していたという。

 県警は11日、同級生の3人が昨年9月の体育大会で男子生徒の口に粘着テープを貼ったなどとする暴行容疑で学校などを家宅捜索し、いじめの調査ファイルなど関係資料約130点を押収したが、このメモも含まれているとみられる。

 この暴行をめぐって、1回目のアンケートで少なくとも10人が直接見たと記述していたことも判明した。

 沢村憲次教育長は12日、記者会見し、自殺といじめの因果関係について「自殺にはいろいろな要因が考えられる。いじめだけが原因という判断ができない。いじめも一つの要因に入ると思う」と述べた。

 市教委が因果関係を認めたのは初めてだが、沢村教育長は「これまでの主張と変わらない」としている。

文科省が職員派遣

 一方、中学校が1回目のアンケート結果を父親(47)に渡す際、「部外秘」とする確約書にサインさせるなど、隠蔽(いんぺい)とも取れる対応を取っていた。市教委も県警に対し、生徒へのアンケートが2回実施されていたことを伝えていなかった。

 12日夜には学校で保護者説明会が開催されたが、校長らは謝罪せずに警察から強制捜査を受けた経緯などを説明。出席者から「言い訳ばかり」と不満の声が聞かれた。

 男子の父親も出席し、「真相を明らかにするためご協力をお願いしたい。お騒がせして申し訳ありません」と述べた。

 混乱する状況を踏まえ、文科省は職員を市役所に派遣し学校の実態把握を進め、改善支援に乗り出す。同省幹部は「学校や教委は当事者能力が欠けている。混乱をとどめる必要がある」と語った。

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