東京大学と三井海洋開発、三井物産は、南鳥島沖の海底に広がる泥が含むレアアース(希土類)の採取実験を始める。泥を吸い上げる技術開発を進め、早ければ3年後にも日本の排他的経済水域(EEZ)内で本格採取が可能になる。ハイテク製品に不可欠なレアアースは中国が世界需要の9割以上を生産しており、日本で調達できれば安定供給に役立つ。
東大の加藤泰浩教授が20日午前の講演会で明らかにした。南鳥島沖の海底の泥には、エコカーや家電に欠かせないレアアースのジスプロシウムなどが、国内消費量の200年分以上含まれている可能性を研究チームは突き止めていた。
まず海底の72カ所から泥を取り、採取場所を選定。船から海底に管を下ろし泥を引き上げる。圧縮した空気を泥に送り込んで吸い上げる「エアリフト」方式などが有望だ。泥からのレアアースの製錬は既存技術を活用できる。年間300万トンの泥から日本の年間消費量の約1割に当たる700億円以上のレアアースが生産できると試算している。
経済産業省によると、海底下の資源を掘り出して使う場合には、企業などが国に対し鉱業権の取得を申請。掘削の技術力などを考慮し、国が審査をする。鉱業権を得た企業などは定められた鉱区内でレアアースなどの有用物質を試掘したり、採掘する権利が与えられる。採掘した有用物質は鉱業権を持つ企業が自由に利用できる。
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