貧乏神が!・第3話
一度追い出した筈の紅葉が、家に帰ってみるとのうのうとテレビを見ているのを見て怒る市子。紅葉は自分がいるおかげで市子による周囲からの幸福エナジーの吸収を少しは防いでやっているのだからありがたく思えと言うのだが、諏訪野が居なくなった今、最早そんな事を気にかける相手など居ないわ!と言い捨てる市子。そして例の蘇民将来棒で紅葉を窓から叩き出す。ただ、窓から叩き出しておいて「しまった、やりすぎたか」とかはどうなんだ。相手は人間じゃないんだから。結局は飛行船で浮かんで来た紅葉を撃墜しちゃうし。
そんなんじゃ友達がとか紅葉に言われた市子だが、男は下僕の様な連中ばかりだし、女は嫉妬する連中ばかりだし、これ以上は特に要らない、彼氏と言っても自分に釣り合う様なのは居ないと思う。ところが隣の席で「第1話からずっと寝ていた」男がけっこうイケメンだった。彼が寝惚けて生徒手帳を落として行ったのを見つけ、住所から自分のマンションの近くである事が分かり、届けてやろうと行ってみる。
おお、年季が入っていると言うか、味わいのあるアパートだな。マジで。
これ、モデルがあるんじゃないかな。
アパートの前で逡巡しているとやって来たのがあの石蕗恵汰。せっかく届けてくれたんだからご飯でも食べて行くかと市子を家に入れる。いやあ、それだけでご飯ごちそうするのか。普通しないだろう。市子は喜んで入ってみると、恵汰の妹や弟が4人出て来る。そしてとても質素な食事。まあ私の夕食よりおかずの数は多いですがw
凄い借金で両親とも夜逃げをしてしまって、今のこの状態だそうだ。ああ、そうか、ここに来るか。市子は紅葉にもう自分が幸福エナジーを吸収してもどうこう思う人間が周りには居ないとか言ったのが、こんな近くに住んでる石蕗兄弟が市子の影響を受けてしまっていると言う方向か。
市子の金があったら幸せなどどうとでもなると言う態度に(少しは他人の家で遠慮しろよ市子)怒った恵汰が「カエレ」と市子を追い出す。
後日コンビニで恵汰の弟を見つけた市子。「ちち子」と言われて怒るものの、そうだここはお金の威力を見せて弟達をてなづけてその後で恵汰を跪かせてやろうと、普段は友達からカードを貰ってばかりで自分では買えない龍汰にカードを買ってやる。ラッキーに充ち満ちた市子が買うと滅多に出ないレアカードがあたる。嫌なちち子だが、お礼はちゃんとしなくちゃいけないと喜ぶ龍汰。
ところが市子から離れたカードは幸福エナジーの無い龍汰の手からこぼれ、排水管へ。あまりのレアカードに龍汰は蓋を開けて排水溝の中まで入ってカードを探す。カードは探し出せたものの蓋は閉められ、排水溝をそのまま進んで外に出ようとする。しかし雨が降って来た。
衆知の通り都内の下水道は多くが合流式下水道です。
え?衆知じゃない?w
通常は家庭からの下水は下水管を流れて処理場へ行き、そこで処理されてから川に放流されるが、雨が大量に降って、その水が下水管に流れ込んで来ると、途中で溢水させて処理しないまま川に放流する。処理しきれないと言うのもあって。雨で希釈されているとは言え未処理の下水なので、強い雨が降った後の都内の川はそう言う意味で汚染されている。多分、雨上がりの方が川が臭うはず。
龍汰が歩いたのがまさにそれで、溢れた水がそのまま増水した都市河川に溢れ出る所。
兄の恵汰に発見され、そして紅葉に教えられてかけつけた市子に発見され、市子が飛び込んだから助かったものの、普通ならちょっくら川の様子を見に行った人達と同じ顛末を辿った筈だ。
ところで上のキャプで膝まで水に浸かっていた龍汰が、足を滑らせるのが見えるってのはどうよ。
それから、ああ言う吐き出し口を橋の真下に作るかなあ。橋が構造的に弱くなるからそこからちょっとずらすんじゃないかと思うのだが。
嫌なヤツだと思ったが、大事な龍汰を助けて貰って市子に深くお礼をする恵汰。
ほら、身近に幸福エナジーを吸い取っちゃまずい家庭が見つかっちゃいましたよ、市子。