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ファイナルファンタジー25周年に寄せて

僕は、今でこそオンラインFFばかり作ってる人ですが、最初に関わったFFは、FFIXでした。

当初、黒魔道士の村やトレノの担当だったことから、ビビやクジャの登場シーンのセリフ作成・演出が多く、彼らのキャラクターやシチュエーションにすごく引き込まれながら作っていました。一方、いまいち主人公のジタンがつかみどころがなくて、頭では理解できても、こいつ、どう描いたらいいんだろう?って思ってたのを覚えています。

そんな中担当したのが、パンデモニウムでジタンが苦悩し、一人戦いに挑もうとするシーンでした。そこのセリフ、演出を考えているうちに、彼がどういう人間で、なぜああいう態度をとるのか、心の底から理解できて、変な言い方ですが、やっと友達になれた気がしました。

そして、そのシーンを考えている時に、上司の青木から「植松さんから、いい曲できたからどこかで使ってって言われたんだけど」と相談され、すぐ「あそこですね」というやりとりをしたことを強く覚えてます。その曲が流れる中シーン作成していると、完全にあのシーンは僕の手を離れ、彼らキャラクターが自分たちの思うまま話し、行動するものになりました。

これがイベントプランナーの醍醐味だなあ・・・と思っています。

そんなライブ感あふれる制作現場って、PSで終わりかも、と思ってたのですが、なぜかオンラインになって、もっともっとライブ感あふれる制作現場となっています。もしかすると、このライブ感こそがFFなのかもしれませんね。

7月某日 「独りじゃない」を聞きながら

河本信昭

FF9 イベントプランナー
FF11 ディレクター、イベントプランナー
FF14 リードプランナー




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