震災がれき:受け入れの北九州市に謝意 宮城知事
毎日新聞 2012年07月20日 13時15分(最終更新 07月20日 13時25分)
宮城県の村井嘉浩知事は20日、北九州市役所に北橋健治市長を訪れ、同県石巻市の震災がれき受け入れを同市が決めたことについて、謝意を述べた。
会談は約15分間。村井知事は「(震災がれき受け入れの)トップランナーで何事も苦しい思いもあったかもしれないが、我々としてはとても感謝している。今後もしっかりと復旧復興に努めたい」と述べた。
北橋市長は「臨時市議会で関連予算を全会一致で可決してもらった。これで準備態勢が整った。これからスピード感をもってさらに進めていく」と述べ、21日に市幹部職員を宮城県に派遣し、受け入れ時期について具体的に検討することを明らかにした。
村井知事は会談後、報道陣に「物理的な距離ではなく心の距離は短さを感じた。同じ国民として痛みを共有してくれたことは本当にうれしい」と話した。
同市議会は19日の臨時議会で、今年度のがれき処理関連費約8億5000万円の補正予算案を可決。西日本初となる受け入れは8月中旬にも始まる見通し。【宍戸護】