偽造印紙換金:容疑で首謀の元組員逮捕−−秋田など5県警 /秋田
毎日新聞 2012年07月20日 地方版
偽造された収入印紙が全国の金券ショップで換金された事件で、愛知と秋田など5県警の合同捜査本部は19日、福岡県志免町東公園台2、元暴力団組員、中尾健一郎容疑者(40)を印紙犯罪処罰法違反(使用)と詐欺の疑いで逮捕したと発表した。捜査本部はこれまでに、額面1万円の偽造印紙約1万3000枚を押収しており、中国から密輸したとみている。捜査本部は計2万枚が輸入され、中尾容疑者が流通などに関わった首謀者の一人とみて、追及している。
容疑は11年5月、男2人と共謀のうえ、大阪市旭区の会社役員の男性(38)に偽造した額面1万円の収入印紙を示し、額面1万円の偽造印紙1000枚を現金700万円で買い取らせ、だまし取ったとしている。中尾容疑者は容疑を否認しているという。
捜査本部は名古屋駅周辺のコインロッカーなど愛知県内から1万枚以上、秋田、静岡などからも約2000枚の偽造印紙を押収している。流通先は2府14県に上るという。【稲垣衆史、沢田勇】