イベント制作費の名目で、知人の会社から約1億6000万円をだまし取った罪に問われた大手広告代理店「電通」の元部長の男に対し、東京地裁は懲役5年を言い渡しました。
電通の元部長・大森章道被告(47)は2008年、実際には発注されていないイベントの制作費を、前払いすれば5%上乗せして返済すると持ちかけ、知人が経営する会社から約1億6000万円をだまし取った罪で起訴されました。大森被告は「返済するつもりだった」と無罪を主張し、検察側は懲役6年を求刑していました。判決で、東京地裁は「高い社会的信用を伴う職務上の地位を悪用し、手口は極めて巧妙で悪質」と指摘しました。そのうえで、「支払いの見込みが立たない状況で犯行に及んでいて、動機は身勝手極まりない」として、懲役5年を言い渡しました。