剣道日本一の警官、児童ポルノ違反容疑　

　女子高生に裸の写真を携帯電話に送らせたとして、警視庁少年育成課は１９日、児童買春・ポルノ禁止法違反（製造）の疑いで、全日本剣道選手権大会で優勝経験のある神奈川県警第２機動隊巡査部長正代（しょうだい）賢司容疑者（３１）＝横浜市旭区＝を逮捕したと発表した。

　逮捕容疑では、昨年１０月、当時１６歳の女子高校生に携帯電話で撮影させた本人の裸の写真３枚をメールで送らせ、自分の携帯電話に保存したとされる。少年育成課によると、「間違いない」と容疑を認めている。

　正代容疑者は昨年１０月ごろ、インターネット掲示板にプロフィルを載せていた女子高生に「友達になろう」とメールを送り、知り合った。警察官であることや剣道の優勝経験などを明らかにしていた。女子高生は剣道に興味があり、正代容疑者はあこがれの存在だった。

　正代容疑者は女子高生からわいせつな写真を受け取った後も複数回、同様の写真を送るよう要求。２人は数カ月間、メールや電話で連絡を取り合ったが、実際に会ったことはなかった。

　女子高生は、何度も写真を要求する正代容疑者に不信感を募らせ、相談を受けた関係者が今年５月下旬、警視庁に情報提供した。

　神奈川県警によると、正代容疑者は１９９９年採用。２００８年の全日本剣道選手権大会で優勝。０９年と今年の世界大会にも団体戦の日本代表として出場した。県警の菅原保監察官室長は「警視庁の捜査結果を踏まえ、厳正に対処する」とコメントした。

（中日新聞）