振り込め詐欺:県内で増加 高齢者中心に被害 半年で1億293万円、既に昨年の7割に /山形
毎日新聞 2012年07月20日 地方版
◇電話帳の氏名削除助言−−県警
昨年1月から今年6月にかけて、県内の振り込め詐欺被害の総額が約2億4000万円に上り、増加傾向にあると県警が19日発表した。特に「必ずもうかる」などと持ちかけて未公開株や社債の購入、ファンドへの投資を勧め、金銭をだまし取る「利殖勧誘詐欺」被害が高齢者を中心に多い。県警は金融機関の窓口から振り込むケースが被害全体の4割を占めるため金融機関との連携を強化するとともに、詐欺グループがNTT東日本の電話帳を利用して個人の電話番号を調べていると見られることから高齢者に電話番号の削除を助言することにしている。【前田洋平】
被害額は11年1年間で約1億4400万円だったが、今年は6月までの半年で約1億293万円と既に昨年の7割に達している。
利殖勧誘詐欺の手口は、複数の人間が別々の会社名を名乗るなど役割を分担してもうけ話を信じさせ被害者をだます「劇場型」が特徴だ。「たくさん買えばさらにもうかる」「購入できる人は限られている」などと言葉巧みに勧誘し、実際に金融商品のパンフレットを送るなど手が込んでいる。