No.450032

インフィニット・ストラトス Another

ウィンドさん

ISにオリキャラを加えた話です

2012-07-09 21:58:56 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:244   閲覧ユーザー数:237

夕日で赤く染まった海の上空で『赤』と『銀』がぶつかり合っていた

 

 

「一夏、今だ!」

 

 

「うおおおおおおおおおおお!!!」

 

 

そこに『白』が現れ『銀』に向かってきたが『銀』が『赤』にミサイルを放ち、『白』の攻撃を防いだ

 

 

「ハァアアアアア!」

 

 

『白』の攻撃を防いだ『銀』に向かって『黄』が剣を振り下ろした、『銀』はそれを避け無数のエネルギー弾を放った

 

 

「くっ・・・ラウラちゃん、お願い!」

 

 

「任せろっ!」

 

 

地上にいる『黒』が『銀』に砲撃を放つが『銀』が『黒』に向かってエネルギー弾を放ってきた、そこに青い閃光が飛んできた、『銀』が振り向くとそこには『蒼』がいた

 

 

「私がここにおりましてよ!」

 

 

『蒼』が叫ぶと赤い閃光が飛んできた、今度はそこに『紅』がいた

 

 

「僕もここに居るよ!」

 

 

『蒼』と『紅』が『銀』に閃光を放っていると『黒』よりも赤みが掛かった『黒』が砲撃を放った

 

 

「一夏、もう一回よ!」

 

 

『銀』が空に高く上がり海全体にエネルギー弾を放った

 

 

「鈴!」

 

 

『橙』が『黒』を庇うと二人の目の前に『翠』が現れ、巨大なシールドを張った

 

 

「一夏早くしろ!もうこれ以上は持たないぞ!」

 

 

『銀』が停止している事に『碧』が棒を振ると『銀』は風の様な物に包まれ動けなくなった

 

 

「一夏、決めろ!」

 

 

「今度は逃がさねぇええ!!!」

 

 

次の瞬間、『銀』が居た場所に爆風が起こった

ここはIS学園、世界で唯一IS操縦者を育成している場所

 

 

(・・・これは)

 

 

少年、織斑一夏は高校の受験の時に女性にしか動かせないISを動かしてしまい、ここIS学園に入学してしまった、ただ普通の学校に入学したならいい、だがIS学園は『女性にしか』動かせないISの操縦者の学園だ、つまり・・・

 

 

「これは、想像以上にキツイ・・・」

 

 

クラスメイトは全員女子になるのだ

 

 

「皆さん入学おめでとう、私は副担任の山田真耶です」

 

 

このクラスの副担任の真耶が挨拶をするが、生徒達は一夏の方を向いているため反応が無い

 

 

「あっ、えっと・・・今日から皆さんはここIS学園の生徒です、この学校は全寮制なので学校でも放課後も一緒です、お互い助け合って楽しい一年にしましょうね?」

 

 

再び流れる沈黙

 

 

「じゃ、じゃあ自己紹介をお願いします・・・出席番号順から・・・」

 

 

(うぅ・・・箒ぃ・・・)

 

 

一夏は左隣りにいる自分の幼馴染の篠ノ之箒に助けを求めるが、目を逸らされてしまった

 

 

(!それが六年振りに再会した幼なじみに取る態度か!?俺嫌われてるのかな・・・)

 

 

「織斑君?織斑一夏君?」

 

 

「お兄ちゃん、呼ばれてるよ?」

 

 

後ろから彼の妹、織斑広奈が一夏の肩を叩く

 

 

「えっ、はっはい!」

 

 

突然声上げると、生徒達はクスクスと笑いだした

 

 

「あっ、大声出しちゃってごめんなさい、でも『あ』から始まって今『お』なんだよね、自己紹介してくれるかな?ダメかな?」

 

 

「いや、そんなに謝らなくても・・・えぇ、織斑一夏です、よろしくお願いします」

 

 

すると生徒達の視線が一気に一夏の方に集まった、その目には期待に満ちた目をしていた

 

 

「(いっいかん、ここで黙ったままだと暗い奴のレッテルを張られてしまう!)ハァ、スゥ・・・以上です!」

 

 

その場にいた生徒達が全員転んだ

 

 

「えっダメでした?・・・ぐぅ!?」

 

 

突然、一夏の頭に鉄槌が下された

 

 

「いっ・・・ゲッ!千冬姉!?」

 

 

「お姉ちゃん!?」

 

 

ドガッ ペシッ

 

 

一夏と広奈の姉、織斑千冬は一夏に鉄拳を、広奈にはでこピンをした

 

 

「学校では織斑先生だ」

 

 

「先生、もう会議は終わられたんですか?」

 

 

「ああ、山田君クラスの挨拶を押し付けてすまなかったな」

 

 

(お兄ちゃん、何でお姉ちゃんがここにいるの!?)

 

 

(俺だって聞きたいよ!職業不詳で、月に一、二回しか帰って来ない俺達の実の姉が!)

 

 

二人は小声で話し合っていた

 

 

「諸君、私が担任の織斑千冬だ、君たち新人を一年で使い物にするのが仕事だ」

 

 

静まり返った教室が忽ち黄色い声が響き渡った

 

 

「千冬様、本物の千冬様よ!」

 

 

「私、お姉さまに憧れてこの学園に来たんです!北九州から!」

 

 

「毎年よくもこれだけの馬鹿者が集まるものだ、私のクラスだけに集中させているのか?」

 

 

「お姉さま!もっと叱って罵ってぇ!」

 

 

「そして、つけ上がらないように躾をして~!」

 

 

「すっ凄いね、このクラス・・・」

 

 

広奈は千冬の人気に苦笑した

 

 

「おい、織斑妹、時間が無いから早く自己紹介をしろ」

 

 

「あっ、は~い・・・織斑広奈です、兄共々よろしくお願いします」

 

 

「二人って千冬様の兄妹なの?」

 

 

「じゃあ男でISを動かせるのは、それが原因なのかな?」

 

 

生徒達は二人が千冬の関係者だと知り、そんな話をしだした

 

 

「次は風宮、お前だ」

 

 

その言葉で一夏の右隣りにいた、群青色の髪をした少年が立ち上がった

 

 

「風宮宙斗(かぜみやひろと)です、これから一年よろしく」

 

 

教室に沈黙が流れた

 

 

「・・・き」

 

 

「「「き?」」」

 

 

三人は首を傾げた

 

 

『キャアアアアア!!!』

 

 

「男子!二人も男子が居る!」

 

 

「織斑君と違ってクールな所もまた良い!」

 

 

「神様ありがとう!」

 

 

「ハハハッ、僕やっていける自信ない」

 

 

「奇遇だな、俺もだ」

 

 

 

 

 

 

時は過ぎ、現在休み時間

 

 

「やあ二人とも、受験以来だね」

 

 

「久しぶりだね宙斗」

 

 

「いや~お前が同じクラスで良かったよ、広奈だけだと結構不安だったんだよ」

 

 

「お兄ちゃんそれどう言う・・・」

 

 

広奈が何か言おうとしたが

 

 

「おい」

 

 

箒の言葉がそれを遮った

 

 

「「箒(ちゃん)?」」

 

 

「一夏、ちょっと良いか?」

 

 

「あっ、ああ・・・」

 

 

そう言うと、一夏は箒と教室から出て行った

 

 

「誰?二人の知り合い?」

 

 

「篠ノ之箒ちゃん、前に話した事あるでしょ?私とお兄ちゃんが通ってた剣道場の娘さん」

 

 

「あぁ、あの子がそうなんだ・・・苦労しそうだなあの子」

 

 

「だよね~、お兄ちゃんだもんね」

 

 

二人がそんな会話をしていると

 

 

「ちょっとよろしくて?」

「ちょっとよろしくて?」

 

 

ブロンド髪の少女が宙斗の前に立つ

 

 

「んぁ?」

 

 

「まぁ!なんですのそのお返事!私に話し掛けられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるのではないかしら?」

 

 

「ごめん、君が誰だか僕知らないから」

 

 

「私を知らない!セシリア・オルコットを!?イギリスの代表候補生で、入試主席のこの私を!?」

 

 

セシリアは宙斗の言った言葉が信じられないのか宙斗に向かって身を乗り出した

 

 

「あっ、質問いいかな?」

 

 

「ふんっ、下々の者の要求を聞くのも貴族の務めですわ、よろしくてよ!」

 

 

「・・・・・・代表候補生って、何?」

 

 

その言葉で生徒達は盛大に転んだ

 

 

「あ、あ、あ・・・」

 

 

「あ?」

 

 

「信じられませんわ!日本の男性と言うのはみんなこれほど知識に乏しいものなのかしら、常識ですわよ、常識!」

 

 

「えっと、で?代表候補生って?」

 

 

するとセシリアは代表候補生が何なのかを説明した

 

 

「国家代表IS操縦者のその候補生として選出されるエリートの事ですわ、単語から想像すれば分かるでしょう?」

 

 

「言われてみればそうだね」

 

 

「そう、エリートですわ!本来なら、私の様な選ばれた者と同じクラスになる事だけでも奇跡!幸運なのよ、その現実をもう少し理解していただける?」

 

 

「ふ~ん」

 

 

宙斗は興味が無さそうな返事をした

 

 

「バカにしていますの?」

 

 

「いや、その代表候補生と同じクラスになるより、男である僕達と一緒のクラスになれた方が幸運だと、僕は思うけど?」

 

 

「なっ!」

 

 

周りの女子達は頷く

 

 

「僕の記憶が正しければISのコアの数は467個しかないから、その全てのコアを代表候補生全員が持っていて、このIS学園に入学していたとすれば・・・この学園は、全学年六クラスあって一クラスに35人で35×18で630人だから、残り163人が持っていないことになる、更にこの163人を18で割ればおよそ9人、一クラス9人が持っていないことになりほぼ全員が持っている事になる、だったら同じクラスになるなら確率が高い代表候補生ではなく、世界にたった二人しかいない僕達の方が幸運って訳・・・ってあれ?」

 

 

宙斗は周りを見渡すと納得している顔した生徒もいれば、頭から煙を出した生徒もいた

 

 

「宙斗、もう・・・喋らなくていいから・・・」

 

 

どうやら広奈も被害を受けた様だ

 

 

「えっと、何かごめん・・・」

 

 

そこでチャイムが鳴りだした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃一夏は箒に呼び出され屋上に来ていた

 

 

「「・・・・・・」」

 

 

二人は何も喋らず、ただ黙っているだけだった

 

 

「何だよ、話しって」

 

 

「うっ、うん・・・」

 

 

「六年ぶりに会ったんだ、なんか話があるんだろ?」

 

 

一夏の問いに箒は黙ったままだった

 

 

「あっそう言えば、剣道の大会、優勝おめでとう」

 

 

「なっ、何で知ってるんだ!」

 

 

「何でって、新聞で見たから」

 

 

「何で新聞なんてみているんだ・・・」

 

 

「ああ後、久しぶり・・・六年ぶりだったけど、箒だってすぐ分かったぜ」

 

 

「えっ・・・」

 

 

「ほら、髪型一緒だし」

 

 

「よっ、よく覚えていたな」

 

 

「忘れないだろ、幼馴染だからな」

 

 

「そっ、そうか・・・///」

 

 

キーンーコーン カーンーコーン

 

 

「そろそろ戻るか」

 

 

「あっ、ああ・・・」

 

 

二人は教室に戻った

一夏と宙斗はホームルームを終え寮にある自分達の部屋に向かっていた

 

 

「随分とご機嫌だね一夏」

 

 

「ああ、箒がこの学園に通ってるって分かったら少し気が楽になった」

 

 

「ふ~ん・・・(一夏、まさか篠ノ之さんの事・・・いや無いな、あの朴念仁の一夏だからな)」

 

 

(何でだろうな、箒が居るって分かったら妙に気分が良くなったな・・・まっ六年振りに再開したんだ、そりゃそうかもな)

 

 

そんな事を話している内に部屋まで着いていた

 

 

「1025室、ここか」

 

 

「僕は1035室、この先だね」

 

 

「そうか、じゃあまた明日な」

 

 

そう言って一夏は部屋に入って行った

 

 

「さて、僕も自分の部屋に向かうか?」

 

 

 

 

 

 

「おっ、おお・・・やっぱり凄いな」

 

 

IS学園の寮はホテルの様な仕様になっていた

 

 

「今日からここで過ごすのか、ベットが二つあるけど誰かと同室なのか?まあ、多分広奈とだろうな」

 

 

「ん?誰かいるのか?」

 

 

一夏の背後から広奈とは違う声が聞こえた

 

 

「ああ、同室になった者か?これからよろしく頼むぞ、こんな格好ですまないな、シャワーを使っていた」

 

 

一夏は予想外な出来事で慌てふためく

 

 

「私は篠ノ之箒・・・なっ」

 

 

「ほっ、箒・・・?」

 

 

暫く沈黙が流れる

 

 

「はっ、みっ見るな!?」

 

 

「わっ悪い!?」

 

 

一夏は後ろを向いた

 

 

「何故お前がここにいる!」

 

 

「何でって、俺もこの部屋なんだが・・・何!?つまり、俺と同室なのか!」

 

 

箒は側に置いてあった木刀を持ち一夏に襲い掛かった

 

 

 

 

 

 

その頃宙斗は

 

 

「えっと、ここだな」

 

 

宙斗は自分の部屋に付き、ドアを開けた

 

 

「あっ・・・」

 

 

「えっ・・・」

 

 

ドアを開けた瞬間、体にタオルだけを巻いた広奈の姿があった

 

 

「うわっ!ごめん広奈!」

 

 

宙斗は急いで後ろを向く

 

 

「?なんで謝るの?宙斗もこの部屋なんだね、一年間よろしくね♪」

 

 

「えっ、怒らないの?」

 

 

「何に?あっこれ?別に裸を見られた訳じゃないんだし大丈夫だよ」

 

 

「そっか・・・(そうだった、広奈はこう言うの気にしないタイプだったね)」

 

 

ガヤガヤ

 

 

「ん?何か外が騒がしいね?」

 

 

「ホントだ、何かあったのかな?」

 

 

宙斗がドアを開けようとすると

 

 

「あっ待って、宙斗はここにいて、女子に見つかったら騒がれるから」

 

 

そう言って広奈はサイズが少し大きめのシャツを着ると外に出て行った

 

 

「ん~少し気になるな・・・」

 

 

宙斗はドアに耳を近づけた

 

 

『何かあったの?・・・お兄ちゃん何やってるの?』

 

 

(一夏?何かあったのかな・・・)

 

 

『広奈!頼む暫く匿ってくれ!このままだと俺の命が色々と不味い事になるんだ!』

 

 

(・・・一体何をやらかしたんだ?)

 

 

その後一夏は何とか部屋に戻る事ができ、宙斗達は夜も遅いので寝ることにした

 

 

 

 

 

翌日

 

 

 

「これより、再来週行われるクラス対抗戦に出場する代表者を決めて思う、クラス代表とは対抗戦だけでなく生徒会の会議や委員会の出席などに参加してもらう、まあクラス長と考えてもらっていい、自薦他薦は問わない、誰か居ないか」

 

 

「はい、私は織斑君を推薦します」

 

 

「じゃあ私は風宮君で!」

 

 

「他にはいないか、いないならこの二人から決めるぞ?」

 

 

「ちょっと待った!俺はそんなy「納得がいきませんわ!」ハッ?」

 

 

一夏の発言にセシリアが割って入った

 

 

「男がクラス代表なんて言い恥晒しですわ、このセシリア・オルコットにそんな屈辱を1年も私に味わえと言うんですの!大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないだけでも私に耐え難い苦痛で・・・」

 

 

「イギリスだって大してお国自慢ないんじゃないか?世界一まずい料理で何年覇者だよ」

 

 

「美味しい料理なら沢山ありますわ、あなた!私の祖国を侮辱しますの!」

 

 

「お前が先に言ってきたんだろ」

 

 

「フンッ、あなたとはまだ話した事がありませんわね?なんでも織斑先生のご姉弟だとか?ブリュンヒルデの弟と聞いてどんな方とは思いましたが期待外れですわね、どうせそちらの妹さんも大したことないんでしょ?」

 

 

セシリアは広奈に目をやると一夏に視線を戻した

 

 

「それがどうした、それに今二人は関係ないだろ!」

 

 

「あら、それはどうかしら?私の様な考えを持った人は他にいましてよ?貴方が無様な恰好を晒せば、お二人に泥を塗ることにもなるんですよ?」

 

 

「なっ・・・」

 

 

「それに、もしあなたが代表になって負ければ二人だけではなくクラスのみなさんにm「あ~さっきから聞いてりゃうるせえな、この金髪ドリル女」なっ!」

 

 

生徒達の視線は一斉に宙斗の方に向けられた

 

 

「こっちを加害者扱いして明らかに自分は被害者ですみたいな言い方してさ・・・何様のつもりだ!」

 

 

「あなたは黙ってなさい!今私はこの方と・・・」

 

 

「い~や黙らないね、大体文化としても後進的な国?じゃあISを作った篠ノ之束博士は何処の出身だよ!(ん?篠ノ之?まあ後でいいや)」

 

 

「そっそれは・・・」

 

 

「代表候補生にもなってそんな事も知らないの?それなのによくそんな口が聞けたもんだね?」

 

 

「おい風宮、そこまでにしておけ話が進まん・・・これから続きはクラス代表決定戦で付けてもらう、来週にお前とオルコットで勝負をして勝った方がクラス代表だそれでいいな?」

 

 

「はい、構いません」

 

 

「私も構いません」

 

 

「ちょっと待て宙斗、これは俺の問題だぞ!」

 

 

「一夏はちょっと黙ってて・・・僕ね、自分の事はどう言われようと構わないけど、友達の事を悪く言われるのは許されないからね」

 

 

宙斗とセシリアは睨み合った

 

 

「決闘ですわ!」

 

 

「ああ、望む所だ」

一夏達は食堂で昼食を取っていた

 

 

「あ~美味しかった、さてどうしようかなこの展開」

 

 

「「「呑気に食べながら言う事(か)!?」」」

 

 

宙斗は一夏と広奈、そして箒の三人に盛大なツッコミを受けた

 

 

「いや~、確かに一夏と広奈を悪く言われて怒ったけど・・・まさかあんな事になるとは」

 

 

「じゃあ何故了承したんだ?」

 

 

「だって『嫌です!』なんて言ったらあの金ドリ女に『大口を叩いておいて逃げますの?』って馬鹿にされそうだったし」

 

 

「金ドリって・・・」

 

 

「でも如何するの宙斗、このままじゃオルコットさんに負けちゃうよ?」

 

 

「大丈夫、決定戦まで一週間ある、それまでISの特訓をするよ」

 

 

「それはそうだけど、オルコットさんは専用機を持ってるんだよ?いくら宙斗がどんなに特訓しても訓練機じゃ勝てないよ」

 

 

「そうだな、風宮にも専用機があれば話は別だがな」

 

 

「専用機を持ってるとそんなにいいのか?」

 

 

「「「・・・・・・」」」

 

 

一夏の言った一言で三人は呆れ出した

 

 

「一夏、お前と言う奴は・・・」

 

 

「いや~、僕ここまで一夏に呆れたこと無いよ」

 

 

「あのねお兄ちゃん、専用機っていうのはね467個しかないコアで作られていて、代表候補生でも持ってない人もいるぐらいなんだよ」

 

 

「467!たった!?」

 

 

「ISのコアは作り方はトップシークレットでその全部は篠ノ之束博士が作ったものなんだよ・・・あっそう言えば篠ノ之さんって「箒でいい」分かった、箒は篠ノ之博士の関係者か何か?名字一緒だし」

 

 

「ああ、私の姉さんだ」

 

 

「あっ、やっぱり?」

 

 

「やっぱりって、箒が束さんの妹だって分かってた様な言い方だな」

 

 

「博士には散々惚気話を聞かされてたからね、写真も何回か見せて貰ってたけど小さい頃の写真だったから分からなかっt「ちょっと待って!質問したい事がある!」ん?何かな?」

 

 

「博士っと呼んでいる位だから尊敬はしているんだろうが姉さんとはどういう関係だ!」

 

 

箒が勢いよく立ち上がる、その性で周りの生徒たちから注目を浴びていた

 

 

「確かに尊敬はしてるけど、関係か・・・う~んそう言われると答え難いな」

 

 

「答え難いって・・・ハッ!まさか宙斗と束さんってそっそう言う関係ってこと!///」

 

 

「そう言う意味じゃnちょっと待って箒さん!その木刀と途轍もない殺気は何!?」

 

 

箒は宙斗に向かって木刀を構え禍々しいオーラを放っていた

 

 

「ネエサンヲタブラカスヤカラハワタシガユルサナイ・・・」

 

 

「だからそう言う関係じゃないって!僕と博士はそんな疾しい関係じゃないから!」

 

 

「じゃあどう言う関係なんだ?」

 

 

「えっと、小五の頃だったかな?学校から帰って来たら、家の前で倒れてたんだよ」

 

 

「「「はい?」」」

 

 

「それで放って置けなかったから助けたんだけどね・・・」

 

 

 

 

 

 

「いや~本当に助かったよ、君が居なかったら束さんは今頃飢え死にしてる所だったよ!」

 

 

目の前にある料理を勢いよく平らげていた

 

 

「アハハ、お口に合ったみたいで良かったです(て言うか、何でウサ耳でドレス?)」

 

 

「それにしても君、お料理上手いねきっといいお嫁さんになるよ、束さんが保証してあげる!」

 

 

「いや、嫁じゃなくて婿の様な気がしますが・・・ん?」

 

 

束は空中モニターを出し資料の様なものを見ていた

 

 

「あっ、これってISですか?」

 

 

「そうだよ♪束さんが作ったんだよ」

 

 

「へ~・・・」

 

 

宙斗はISの資料を真剣な顔をして見ていた

 

 

「・・・興味あるの?」

 

 

「はい、少し・・・こう言うの作ったりするの結構好きだから」

 

 

「ふ~ん・・・よし!それじゃあ束さんと作ってみる?」

 

 

「えっ、いいんですか?」

 

 

「助けて貰ったお礼だよ、その代わり今日から束さんの事を博士と呼ぶこと!OK?」

 

 

「お、OK・・・」

 

 

「それじゃあよろしく、えっと宙斗だっけ?う~んヒロ君だとヒロちゃんと被るから・・・ソラくんで!」

 

 

「『そら』って文字一文字もありませんよ!?」

 

 

 

 

 

 

「と言う訳なんだよ、分かってくれた?」

 

 

「よく分かった、全く姉さんは・・・だがまあ、そこが姉さんの良い所であって・・・」

 

 

箒はニヤケながら自分の世界に入った

 

 

「まさか箒って(チラッ)・・・そうか、シスコン三号か」

 

 

「「なんで今こっちを見たんだ(の)!?」」

 

 

「よし風宮、姉さんが世話になったのなら妹である私からも礼がしたい、よってこれから一週間、私がみっちりと鍛えてやる!一夏もだ!」

 

 

「俺もかよ!?」

 

 

「当たり前だ!戦わないとは言え、風宮だけが強くなっては意味がないからな」

 

 

「そんな・・・」

 

 

「頑張れお兄ちゃん、私も応援するから」

 

 

「せめて助けてくれよ・・・」

 

 

こうして宙斗は(オマケで一夏も)箒の特訓を受けることになった

 

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