大津市立中学2年の男子生徒(当時13)が自殺した問題をめぐり、男子生徒の父親が18日、いじめをしたとされる同級生3人を暴行など六つの容疑で大津署に刑事告訴し、受理された。滋賀県警は11日夜に中学校や市教委を捜索するなど、本格捜査に着手している。
告訴後に記者会見した父親の代理人の石川賢治、石田達也両弁護士によると、父親は男子生徒の自殺後、学校側が全校生徒を対象に実施したアンケートの回答をもとに、暴行、強要、器物損壊、脅迫、恐喝、窃盗の容疑で告訴した。父親は昨年10月と12月の計3回、同署に被害届を出す相談をしたが、「被害者が死亡しており、捜査は難しい」などと受理されなかった。
県警は11日、生徒に対するいじめの犯罪性や自殺との因果関係を調べる専従班を発足させ、11日夜、昨年9月29日に同級生3人が市内の陸上競技場で男子生徒に暴行した疑いで中学校と市教委を捜索した。