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殺虫剤効かない トコジラミが急増7月19日 17時7分
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一時、国内ではほとんど報告がなくなった「トコジラミ」の被害が東京都などで急増していて、専門家は海外から持ち込まれたものが人を介して広がってきているとして注意を呼びかけています。
最近見つかったトコジラミは、一般的な殺虫剤が効かないことが多いということです。
「トコジラミ」は、「ナンキンムシ」とも呼ばれる体長が5ミリから8ミリほどの虫です。
血を吸われると強いかゆみがするのが特徴で、駆除が進んだ結果、昭和40年ごろから国内ではほとんど被害の報告はありませんでした。
ところが、東京都に寄せられたトコジラミの被害の相談件数は、昨年度255件と10年で7倍になったほか、大阪府で86件、名古屋市で15件の被害相談があるなど、各地で被害が報告されるようになりました。
専門家はアメリカやヨーロッパでトコジラミの被害が広がっていることや被害相談の中心がホテルや旅館であることから、海外から持ち込まれたトコジラミが人を介して少しづつ広まっていったとみています。
最近見つかったトコジラミは一般的な殺虫剤が効かないことが多く、専門的な駆除が必要なケースがほとんどです。
厚生労働省健康局生活衛生課の奥野正和課長補佐は「被害を防ぐ正しい知識の普及など、必要な対策を講じていきたい」と話しています。
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