NHK北海道のニュース 札幌放送局
本州と融通の電力量 半分に
北海道と本州との間で電力を融通している送電線で、18日午前、トラブルが発生し、道内に供給を受けることができる電力が通常の半分にまで落ち込みました。
津軽海峡の海底を通る送電線は、北海道と本州の間で電力を融通するために設けられていて、最大で60万キロワットの送電が可能です。
送電線を保有する「電源開発」によりますと、この送電線が18日午前7時に異常を知らせる装置が作動したために、2系統ある送電線のうち、1つが使えなくなりました。
これまでのところ、原因はわかっておらず、復旧の見通しも立っていないということで、本州から道内に融通を受けることができる電力は通常の半分の30万キロワットまで落ち込みました。
北電では、道内の電力需給は、このところ、比較的安定していているため、今回のトラブルで直ちに電力需給がひっ迫することはないと説明しています。
しかし、道内でも今月23日から対象期間が始まる計画停電や、不測の停電を防ぐためには、本州からの送電は欠かせないとされており、送電線の早期の復旧が求められます。
この送電線を巡ってはことし1月以降、トラブルが相次ぎ、送電量が2か月半にわたって半分にまで落ち込みました。
07月18日 18時50分