中国:アフリカ諸国に1兆5000億円の借款提供を表明
毎日新聞 2012年07月19日 19時44分
【北京・工藤哲】中国がアフリカの約50カ国の首脳らを招き、経済支援や協力について協議する「中国・アフリカ協力フォーラム」の閣僚級会議が19日、2日間の日程で北京で始まった。中国の胡錦濤国家主席は開幕式で、今後3年の間にアフリカ諸国に200億ドル(約1兆5000億円)の借款を提供すると表明した。
フォーラムには南アフリカのズマ大統領ら元首(計8カ国)、閣僚のほか、潘基文(バン・キムン)国連事務総長ら約300人が出席。胡主席は「国際情勢の変化に伴い、中国とアフリカの協力関係には、政治的な信頼関係を一層強めるなど新たな戦略的パートナーシップの構築に向けた努力が必要だ」と指摘。今後3年で経済や人材支援を一層進め、安保面でもアフリカ連合(AU)の平和維持活動や軍備面で資金協力することを明らかにした。
フォーラムは00年10月から始まり、3年に1度開催され今回が5回目。中国紙によると、中国は09年から3年連続でアフリカにとって最大の貿易相手国。アフリカに投資する中国企業は2000社を超える。