闇サイト殺人:最後の被告、無期確定へ…最高裁、上告棄却
毎日新聞 2012年07月13日 19時39分(最終更新 07月14日 00時58分)
83年に最高裁が死刑判断基準とされる「永山基準」を示した後、死刑を求める検察の上告を最高裁が認めたのは2件。被害者が1〜2人で控訴審判決が無期懲役だった強盗殺人事件5件を97〜98年に連続上告したうちの1件(99年)と、山口県光市の母子殺害事件(06年)だけだ。
裁判員制度下で最高裁が下級審の判断を尊重する姿勢を示していることに加え、被害感情▽犯行時年齢▽残虐性−−など9項目を総合考慮するとした同基準の中で「被害者数」をより重視する傾向が強まっているともいえる。【石川淳一】