ロンドン五輪:野田首相、開会式出席を断念
毎日新聞 2012年07月19日 20時22分(最終更新 07月19日 21時01分)
野田佳彦首相は19日、ロンドン五輪の開会式出席を断念した。消費増税法案を審議する参院一体改革特別委員会で、開会式のある27日に首相出席の集中審議が開かれることになったため。スポーツ担当の平野博文文部科学相の開会式出席は認められる見通しだ。
首相は20年夏季五輪の東京招致をアピールしようと開会式出席を検討していたが、自民党が「(消費増税法案に)政治生命を懸けるなら、なぜ五輪には行かないと言わないのか」(世耕弘成氏)と強く反発。首相は19日午前の審議でも「五輪招致に汗をかいてくれという声が届いている」と意欲をみせていたが、同日の特別委理事会で与党側が自民党に配慮し、27日の集中審議開催を提案した。
民主党の城島光力国対委員長は19日、記者団に「法案審議の最中で、党内にも(離党者の続出など)いろいろある。できればそこに集中してほしい」と語った。【中井正裕】