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【ロンドン余話】米国は「無知で偽善」 中国・新華社が五輪ユニホーム問題で猛烈批判
2012.7.18 14:34
[ロンドン余話]
中国製ユニホーム、米中問題に発展!? ロンドン五輪米国代表ユニホームの中国製問題について16日、中国国営新華社通信が反論の論評を掲載した。
ラルフ・ローレンがデザインした米国代表のユニホーム。これが中国製であることが判明し、米国の政治家や国内世論から批判が相次いでいる。これに対して新華社通信は「オリンピック精神は政治とスポーツを分離するもの。しかし、米国の政治家はユニホームに政治のタグを強制的に付けようとしている」と批判。「これは偏狭的な国家主義であり、五輪精神を冒涜し、無知をさらけ出すものだ」としている。また、「今回の問題は“メイド・イン・チャイナ”という米国選挙の中で最も敏感な単語によって引き起こされたもの」だとし、「米国は、中国が提供する安価なユニホームによって、どれだけ多くの人が恩恵を受けるかを覚えておくべきだ。“メイド・イン・チャイナ”に対する米政治家の不当な批判は、非常に政治的で、偽善的なものである」と反論している。
米国では貿易不均衡をめぐり対中批判が高まっており、11月の大統領選でも争点となるとみられている。すでに6人の民主党上院議員が、米国代表のユニホームは米国製にすべきだとする法案を立案する計画でいる。また、国内の労働者を解雇し、諸外国への外注に関与したとして、共和党大統領候補のミット・ロムニー陣営を攻撃する材料としている。(五輪取材班)
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