“刀の聖地”備前長船の挑戦:ヱヴァンゲリヲンとコラボ 若いファン層獲得へ、好評の特別展

2012年07月18日

長蛇の列が出来たヱヴァンゲリヲン展。展示スペース入り口にはキャラクターのフィギュアも登場した=瀬戸内市の備前長船刀剣博物館で、井上元宏撮影
長蛇の列が出来たヱヴァンゲリヲン展。展示スペース入り口にはキャラクターのフィギュアも登場した=瀬戸内市の備前長船刀剣博物館で、井上元宏撮影

 岡山県瀬戸内市の備前長船刀剣博物館で、日本刀の刀匠らが人気アニメの武器に似せて製作した刀の特別展「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」が始まった。同市長船町周辺は日本刀の国宝の半分を作り出した“刀の聖地”。同館は「若者をターゲットに新境地を切り開かなければ日本刀の明日はない」と意気込み、初日(14日)から入場者は1000人を超えた。刀匠の挑戦を取材した。【井上元宏】

 どっしりとしたナタのような刀身が照明に照らされた。長さ50センチ、幅5センチ。重さは880グラムで同じ長さの脇差しの2倍だ。製作した東区西大寺中の刀鍛冶、横井彰二さん(48)は「怖い道具に仕上がった」と満足そうだ。ヱヴァンゲリヲンは、地球を襲う謎の生命体と戦う巨大な人造人間。横井さんは創作に役立てようと、テレビ版26話と劇場版を全て鑑賞し、ガイドブックにも目を通したという。

 図案を何度も書き直し、1日8時間、砂鉄から作った刀用の玉鋼(たまはがね)をハンマーで一心に打ち続けた。仕上げまで2カ月。横井さんは「アニメを日本刀の土俵に引っ張りこんでやりたい」と話した。

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