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2012年7月18日22時27分

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いじめられている君へ

《いじめられている君へ》押切もえさん

写真:押切もえさん拡大押切もえさん

■主役は自分、夢を持って

 学校って狭い世界だから、いじめられたらすごくつらいし、苦しいよね。

 私も転校先の小学校で、一つ上の女の子たちに目をつけられ、嫌がらせを受けました。通学路で数人に待ち伏せされ、「なにちゃらちゃらした服着てんの」って囲まれて。自宅の車のボンネットに傷をつけられたり、弟まで囲まれて脅されたりしたときは、本当につらかったです。

 「大学に行けば、嫌がらせする子たちもいないだろうな」って考えたり、自分よりもしんどい人を探そうと「人間失格」って本を何度も読んだり。

 親に言えない気持ち、わかります。せっかく産んだ子がいじめられているって思わせたくないし、告げ口しているみたいでもあり、私も嫌でした。

 いじめる子たちって、1対1だと何もしてこないのに、複数だと態度が変わる。自分より下を作って、自分の立場を上げる。私には幸い、仲の良い同級生がいたから、とことん無視して「学校を楽しもう」と思うようにしていました。

 中学生になって嫌がらせはやみ、雑誌のモデルをするようになったら、今度は向こうから声をかけてくるようになりました。

 夢と希望を持ってほしい。外見を磨くとか、学者さんを目指すとか。「誰かを笑わせたい」でもいい。声や体形がいじめのきっかけになることもあるけど、それはあなたの個性です。

 人生の主役は自分。主人公が脇役からつらい目に遭(あ)わされる映画、ありますよね。でも、最後には必ず活躍する。いじめる子たちはしょせん脇役です。学校の外にはもっと広い世界があります。絶対におもしろい人生にしましょう。(モデル)

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