新聞によれば、その人物の名前は、バチカンで働いている人達さえ知らず、彼に何が起こったのか、今のところ憶測するしかないとの事だ。
彼の経歴は、バチカン内で最もよく保たれている秘密の一つで、以前彼はバチカンのコンピューター・ネットワークに防御システムを越えて侵入した事があった。彼の仕業であることは、かなり早く分かり、当然何らかの罰が与えられると思われたが、バチカンは彼をコンピューター技師として雇った。
この元ハッカーは、バチカン宮殿の地下にあるコンピューターセンター防御のためのシステムを作ったが、専門家らによれば、そのシステムは、米国の特務機関が持つ同様のものよりもおそらくレベルが高いとの事だ。
新聞「ラ・レプブリカ」は「彼は、バチカンのコンピューターシステムに侵入できるあらゆるコードを知っており、バチカンの内部文書のスキャンダラスな暴露も含めた多くの秘密を握っている」と指摘している。
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