本編予告&移転のお知らせ
※長くお待たせして申し訳ありません、医療に関するネタも含まれるので、下調べをして書きたいと思っています。
移転先→http://haruhizora.web.fc2.com/
以下、本編予告兼数文字数稼ぎです。
後半部分はプロットをそのまま上げていて読んでも理解不能ですが、予告として受け止めて下さい。
私は作品を作る時、場面を荒削りで思い浮かべてプロットとし、セリフや状況説明を加えて肉付けして連結させて製作しています。
(肉片のまま放置している文章もゴロゴロしているわけですが)
シンジを差し置いて参号機のテストパイロットに選ばれたアスカは上機嫌だった。
傷つけられたプライドもあっという間に回復して余裕が出たアスカは、シンジに対しても寛大な態度を取った。
知らずの内にアスカのプライドを傷つけた事に気が付いたミサトは焦ったが、とりあえず安心した。
しかしそれは一時しのぎにすぎない事はミサトには分かっていた。
自分の評価の物差しをエヴァでしか見れないアスカ……。
他の部分で自信を付けさせないと、危うい性格だとミサトも実感した。
そしてアスカを認めてあげるのは保護者……いや彼女の家族である自分の義務だとミサトは考えを変えた。
軽い気持ちで始めた同居生活を形だけの家族だと思い知らされた気がしたのだ。
「ミサト、早く行きましょうよ」
「うん、アスカってばやるって決めた時に迷いが無いのが頼もしいわね」
「ちょっと、どうしたのよ」
ミサトがそう言ってアスカを胸に抱き締めると、アスカは驚いた顔になった。
しかし、嫌がってミサトを振り払う事はしなかった。
「どうしたの2人とも、まだ行ってなかったの?」
玄関で抱き合っている2人を見てシンジが声を掛けると、アスカは顔を真っ赤にして慌ててミサトから体を離すのだった。
松代の実験場に着いたミサトは、モニタールームで起動実験の様子を見守っていた。
この実験が終わったら、3人で食事にでも行こうとミサトは考えていた。
トラブルも無く、参号機の起動実験は順調にスタートした。
しかしアスカと参号機のシンクロ率が起動指数を超えた時、突如爆発が起こった。
新しい使徒が出現し、零号機と初号機に出撃命令が下る。
「ミサトさんが居ないのに、どう戦ったらいいんですか?」
「日向二尉が代理で指揮を執る事になっているわ」
シンジの質問にマヤが答えた。
「日向さんが?」
「彼は葛城さんの下で指導を受けていたのよ」
そしてネルフに接近して来た参号機を見たシンジが悲鳴を上げる。
「これは、アスカが乗っている参号機じゃないか!」
「エントリープラグを射出!」
「だめです、信号が拒否されました!」
マヤが悲鳴に近い声で報告をした。
「アスカ!」
シンジが呼び掛けても応答は無い。
「仕方ない……」
日向は参号機をライフルで撃つをするようにレイに命じる。
シンジは参号機をかばうように割って入る。
「碇君、邪魔しないで」
「綾波は、アスカが怪我をしても平気なの?」
「このまま手を打たないと、怪我では済まなくなるわ」
「もしかして、綾波はアスカが嫌いなの? だからアスカを撃っても平気なんだ」
「どうして……?」
シンジの言葉にレイはショックを受けた。
もちろん、シンジが取り乱した状態で出てしまった言葉だと言うのは分かっている。
それでもショックだった。
「使徒接近中、シンジ君、避けるんだ!」
「うわあ!」
背中から参号機に襲われた初号機は投げ飛ばされてしまった。
そして参号機は零号機に迫る。
シンジは参号機を零号機から引き離そうとするが、参号機は初号機を無視する。
「シンジ君、プログナイフで弐号機の腕を攻撃するんだ!」
日向が命令してもシンジは拒否した。
「このままじゃ、零号機がやられてしまうぞ!」
それでも、シンジはアスカを傷つける事をためらった。
参号機に首を絞められて苦しむ零号機。
「もういい、ダミープラグを起動しろ」
「しかし、あれは赤木博士の指示無しでは……」
「君を指揮官から解任する」
ゲンドウは日向にそう告げると、自分が指揮を執ると宣言したのだ……。
参号機事件の後、ミサトとアスカは数週間ほどの入院生活を送り、解放された。
「でもまあ、アスカが無事でよかったわ」
「それが、無事では無いのよ」
リツコはミサトに、アスカの体の中に使徒の細胞が入り込んでしまった事を話した。
そして、それはガン細胞のように徐々にアスカを侵食してしまう事も。
「まだ使徒の細胞の割合が少ないから、反応は出ないけど。それと精神的な影響は未知数よ」
「そんな、何とか取り除けないの?」
「臓器まで侵食が始まっているし、それに転移したら……」
リツコは困った顔になってミサトに話した。
話し合いの末、周囲には秘密にしたままで、投薬と手術により使徒細胞の除去を行う事になった。
「ミサトさん、アスカは元気に見えるのに、どうして通院しないといけないんですか?」
「まあ、あんな事があったから、経過をみる事も必要なのよ」
シンジに尋ねられたミサトはそう言ってごまかした。
「ミサト、アタシたまに体の感覚がおかしくなるの、記憶もたまに飛んでしまうし、どうしちゃったのかしら」
アスカの質問にごまかしていたミサトだが、そのうち隠し通す事も出来なくなってしまう。
夢の中に悪魔の様なものが出て来て、自分の意識を乗っ取ろうとする悪夢を見る様になったのだ。
「アタシは人間よ、惣流=アスカ=ラングレーよ! 使徒なんかになりたくない!」
そう叫んで目を覚ます日も多くなった。
IPS細胞を培養させて補い、アスカの大手術が行われる事になったが、臓器などの面で不安があった。
「私のスペアを使って下さい」
「ファースト!? ……ありがとう」
レイの申し出に、アスカは驚きの声を上げた。
「アスカ、頑張って……お願いします、リツコさん」
手術は成功するのか、アスカは再び人として生きる事が出来るのか、それは神のみぞ知る。
しかし手術を前に、アスカの使徒化は急激に悪化し……ゲンドウからシンジに使徒殲滅命令が下るのだった。
「お願い、アタシを殺して……このままじゃ、アタシは……」
「諦めちゃダメだ!」
アスカの体を初号機でつかんだシンジは……決断を下さなければならなかった。
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