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第一話
side一夏

一夏「どうしてこうなった…」
俺はIS学園の中にいる。それは普通だが見渡す限り女、右をみても女、左をみても女だ。

まあ、第三者から見たら『その本人も女』なので違和感は全くと言っていいほどないが中身は男なので正直精神的に参る。

「……くん……らくん織斑君!」

「ひゃ、ひゃい!?」
いきなり呼ばれたせいか変な声がでてしまったちくしょう。顔を上げると副担任の山田先生が涙目でいた。
「大声出しちゃってごめんなさい。自己紹介『あ』から始まって今『お』の織斑君なの。自己紹介してくれるかな?」

どうやらボーっとしてしまっついたらしい
「あ、はいわかりました
織斑一夏です。得意なことは家事関係、ゲームならリズム系です。あと見た目女の子ですが性別はちゃんとした男です。よろしくお願いします。」

ぺしん

いきなり頭を叩かれただがゆっくりであまり威力は無くあまり痛くはなかった

「お、お姉ちゃん?」

ぺしん
また叩かれたでもあまり痛くはなかった

「織斑先生だ、馬鹿者」
なんでお姉ちゃんがここにいるんだろう?月に一、二回くらいしか帰ってこないのに
「あ、織り斑先生。会議は終わったんですか?」

「ああ、山田先生押しつけてしまってすまなかった」
「い、いえっ副担任ですから、これくらいはしないと」…

「諸君、私が織斑千冬だ。君達新人を一年で使い物になる操縦者に育てるのが仕事だ。逆らってもいいが、私の言うことは聞け。いいな、」

「キャーーーー!!千冬様、本物よ!」
「ずっとファンでした!」
「私、お姉様のためなら死ねます!」

最後の人命は大切にしなきゃダメよ?

「…毎年、よくこれだけの馬鹿者が集まるものだ。私のクラスに馬鹿者を集中しているのか?」

これがしてるフリではなく、ものすごくうっとうしがってるのがお姉ちゃんだ。
「きゃあああああ!
お姉様!もっと叱って!
罵って!」

「でも時々優しくして!」

「そしてつけあがらないように躾をして〜!」

「て?挨拶も満足にできんのか、おまえ等は?」

「でも、お姉ちゃん、わたしは――」

ぺしん

本日三回目やっぱり痛くはなかった

「織斑先生だ」

「……はい、織斑先生」

「え…?じゃあ織斑君ってあの千冬様の弟?」

「唯一男で『IS』を使えるあの?」

私は今、世界で唯一「IS」を使える男としてここ、公立IS学園にいる。

「………」

「さあ、SHRは終わりだ。諸君にはこれからISの基礎知識を半月で覚えてもらう。その後実習だが、基本操作は半月で体に染み込ませろ。いいか、いいなら返事をしろ。良くなくても返事をしろ、私の言葉には返事をしろ」

キング・クリムゾン!

「むきゅ――」

一時間目のIS基礎理論授業が終わって休み時間
IS学園では入学式当日から授業がある。

しかし、これはどうにかしてほしい…

一年の他のクラスだけでなく二年や三年の生徒も集まっている。

(誰か…この状態から助けて…)

「ちょっといいか?」

「え?」

突然話しかけられた。女子同士の牽制具合やざわめきを考えると一人思い切って行動したようだ。

「………箒ちゃん?」

目の前にいたのは、六年ぶりの再会になる幼なじみだった。


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