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序章
第一話 オレ、参じょ(ry
「『ア゛ァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!』」

よお、アルビーン・ビッケンバーグだ
ただ今聖槍になったエリカと共に変な色の空の中落下中だ

どどどどど、どーすりゃいいんだあ!!??
死ぬって、洒落にならねえよこの高さ
開始早々ゲームオバーとかイヤー!!

『おおおおおおおお落ち着きなさい、アル
 権能を使うのよ』

「そーだ!!ナイスエリカ!さすがオレの嫁!!」

そう言うと早速オレの二つ目の権能天翔ける雷鎧スカイ・サンダー・アーマーを発動させる

バチィイ

黄金の雷を纏って落下が停止する

「ふう、マジで焦った」

『相変わらずどっかぬけてるわね
 伝説のカンピオーネとまで言われてたのに』

「まぁいいじゃん
 完璧なんて面白くないだろ」

まあ、オレとエリカ二人になると完璧に近いがな

『ねぇアル?
 下が何か騒がしいわよ』

ん?確かにそうだな・・・って

「何か魔法少女みたいなのがデッカい化け物と戦ってんですけどおぉぉぉ!!??」

『彼女の周りにはボロボロの兵士のような人たちがいるわね
 近くには家などが結構あるし怪物には理性を感じられない
 恐らくは襲撃を受けているみたいね』

「成程、だったらやる事は一つだ」

『もの好きね・・・・もしかしたらもう嫁候補が(ボソッ』

「なっか言った?」

『いいえ何でも無いわ』

「そうか、そんじゃひと暴れするか」

そう言って一気に加速する


side魔法少女


10歳になったソーナちゃんと遊んでいたら
部下の一人が慌てて報告に来た
不機嫌になりながら聞いているとシトリー領―――つまり今いる此処―――が魔獣に
襲撃されたらしい気づかなかったソーナちゃんが可愛すぎて
さらに至福のひと時を邪魔された私はその魔獣で鬱憤を晴らそうと思い
魔獣の居るシトリー領の外縁側に行って見るとそこはここが冥界だと忘れるほどの地獄と化していた
シトリー家に仕える兵たちがボロボロになって倒れ伏せているのだたった一匹の魔獣に対して
私を呼ぶのだから手に負えない程の数だと思っていたら一匹なのである
だけどその一匹から放たれる凶悪な魔力は現行の魔王とはいかなくても
旧魔王クラスはある
私はすぐに頭を切り替えて交戦を開始した
そして今に至る

「クッ想像以上に強いなぁ」

私が魔獣について感想を述べていると

「ヒイッ!」

聞き覚えのある幼い声が聞こえた

「ソーナちゃん!?何で?」

そう私の妹ソーナちゃんが居たのである
しかも私より魔獣の近くに
戦いに集中し過ぎて気づかなかったのである

「だってお姉ちゃん帰っちゃうのかと思ってお花渡そうと思ったら」

グハッ!
私の妹が可愛すぎて眠れない
は!魔獣がソーナちゃんに対して前足を振り下ろそうとしている
魔法は間に合わない、なら
一気にソーナちゃんに近付いて抱きしめる
少しでも衝撃から庇うために

・・・・・・・・・・・・・・・・・。

いつまでたっても衝撃は自分を襲ってこない
何故?

「お、お姉ちゃん」

「ん?どうしたの?」

「アレ」

そう言いながらソーナちゃんは私の背後、魔獣のほうに指を指す
つられてそちらを見ると絶句した
金色の電気を纏った少年が片手で魔獣の一撃を受け止めていたのだ
何より驚くのがこの少年からは人間の気配がするのだ
悪魔のように強靭な肉体を持っているわけでもないのに
自分の何倍もの体躯を持つ魔獣の攻撃を受け止めているのだ

「あー大丈夫そうっすね
 いやぁ良かった良かった
 さてっ・・・・・と!!!!!」

少年は回し蹴りを放って魔獣を吹き飛ばした
もう色々とアレである
少年は何もないところから釘のようなものを取り出すと魔獣に向かって投擲した

「罪からは逃れられぬ」

少年がつぶやくと聖剣に似た聖なる力が釘から溢れ出し
釘が複数に分裂し魔獣に殺到する

「ただ審判を待て」

少年がさらに言葉を紡ぐと
釘が魔獣の体中に刺さり

救済(バツ)からは逃れられぬ」

トドメと言わんばかりに魔獣の背後に十字架が現れ
釘が体を貫通し魔獣を十字架に張り付けにする
魔獣がもがくがいっこうに拘束が解ける気配はない

「無駄だ
 それはかつて神を処刑するための拘束に使った聖釘(せいてい)
 拘束が解けることはないしそれ自体にも不朽不滅の属性がある壊れることもない」

再び絶句した神の拘束に使った?壊れない?そんなレベルの物は神器(セイクリッド・ギア)だったら
神滅具(ロンギヌス)クラスだ
それをあんなソーナちゃんと変わらないような歳の子供が完璧に扱っている

「さーてトドメだ」

そう少年が言うと体中の黄金の電気がより強く輝き轟きだして左手に
より一層強い輝きの電気が集まりだす
それを少年が魔獣に投擲して直撃した魔獣は一瞬で焼け焦げ炭化してしまった

「こんなもんかな」

パンパンと手を払いながら少年が飄々とした態度で言う
いつの間にか聖釘は消えてなくなっている
私は少年に聞いてみることにした

「ねえキミは何者?
 それにさっきの聖釘とかの事も聞きたいな」

「んーとですねオレはアルビーン・ビッケンバーグ
 異世界からの転生者でそんでもって神殺しのカンピオーネです!」

照れくさそうにモジモジしながら少年が言ってきた
話してる内容は中々カオスだけど
何コレ可愛い


side魔法少女out
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