神奈川県警の元警察官の男性(61)が19日、不当な人事などで精神的苦痛を被ったとして県を相手取り100万円の損害賠償を求める訴えを横浜地裁に起こした。
訴状などによると男性は、相模原南署に勤務していた平成17年6月、県警主催の研修会で交通違反切符のノルマなどに対する疑問を述べたところ、それ以降、勤務成績不良職員と認定され、仕事らしい仕事を与えられなかった。その後異動した平塚署では署員が男性の机の周りに衝立を立てて、職場と断絶した環境を作り出すなど心理的に追い詰められたとしている。男性は今年3月、定年退職した。
県は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。