オールカラーです。
小説(?)作品でオールカラーってなんじゃらホイ? といった具合ですが、この作品、唖采弦二さんの描く挿絵の数がとても多く、そして美麗です。
小説は掌編の27話構成で、1話につき挿絵が3つ。内1つは1ページを丸々贅沢に使ったカラーイラスト。
カラー208ページで1500円なのでお値段以上でしょう。
紙質も良く、ややもすれば指の節を切ります。痛かった、痛かったよ。
ファンを待たせまくっただけあって、一分の隙もない素晴らしい装丁です。
肝心の内容に触れるのは――いささか野暮な気もしますが、大まかにかい摘むと、
「古道具屋の主人、森近霖之助が、様々な道具や事象について、独断と偏見にまみれた自論をスマートに展開する」話だと思います。的外れだったらごめんなさい。
私見ですが、普通に読んで、1話を読むのに10分くらいでしょう。
指を切らないように注意してください。