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逮捕のクライマー「セクシー登山部」だった
2012年07月19日 18時00分

 和歌山県警新宮署は、世界遺産の「那智の滝」でロッククライミングをしたとして、軽犯罪法違反(禁止区域への立ち入り)の疑いで、アルパインクライマーとして世界的にも著名な32歳の男ら3人を現行犯逮捕した。県警はその後3人を釈放。今後は任意で事情聴取を続け、容疑が固まれば書類送検する方針。犯行は軽いが、内外のクライマーに与える影響は大きそうだ。

 

 同じく世界遺産の「熊野那智大社」は、那智の滝をご神体として敷地への立ち入りを禁止。朝日芳英宮司(78)は「2700年の歴史上、こんなことは初めて。ご神体として祭られているところに入るなんて宗教を侮辱されたようなもので、宮司として絶対に許せない」と話している。しかも直前には例大祭「那智の火祭」が行われたばかり。

 

 逮捕された32歳の男は「立ち入り禁止は分かっていたが、日本一の滝に登りたかった」と供述している。

 

 那智の滝の滝つぼ近くにある「立入禁止」の札がかかった柵を乗り越え、岩の隙間に入れる〝カム〟と呼ばれる道具を使いながら、滝の約3分の2の高さ約100メートルまで登った。岩などに傷はついていない。

 

 32歳の男は岩壁や氷壁を登り切ることを目標とするアルパインクライミングにおいて日本を代表するクライマー。2009年には、世界の最も優れたクライミングに贈られる「ピオレ・ドール(金のピッケル)」賞を他の登山家らとともに日本人で初めて受賞した。同賞の肩書があれば、スポンサーに困ることはなく、クライミング一本で食べていくことができるといわれる。

 

 登山雑誌ライターは「世界ではクライマーは命を削って自然と戦う哲学者というイメージだが、日本ではクライマーはむちゃをするというイメージ。日本人のすごいクライマーたちがそのイメージを覆しつつあったのに、今回の件で一般人のクライマーへのイメージがまた悪くなった」と指摘する。

 

 法律上は軽犯罪法違反だが、宗教上は神を冒トクする行為だ。嘆きの壁やカーバ神殿、コルコバードの丘のキリスト像、バーミヤン遺跡の大仏跡をロッククライミングすれば、とても許されるものではない。

 

「クライマーには世界の宗教の知識が必須。なぜなら、世界には宗教的に絶対に登山禁止の山であるマチャプチャレ(ネパール)やカイラス(中国)、今回のように岩自体が神とみなされているものなどがあり、クライマーはそれを尊重する。熊野信仰は世界的にも有名なのに、今回はピオレ・ドール賞を受賞した日本人がやらかし、世界に恥をかいた」(同)

 

 しかも、32歳の男は「韓国エステとウインタークライミングの融合」を標榜する「セクシー登山部」という山岳同好会のようなものに参加している。「雪山での訓練などをしており、雪山で全裸になっている姿などをブログで公開していました。事件後すぐに削除されましたが」(同)

 

 ブログのキャッシュを確認すると「池原ダムが血に染まる」として、紀伊半島池原ダム周辺での登攀を表明していた。今回のクライミングはセクシー登山部の活動の一環だったようだ。


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