野田佳彦首相は２７日に行われるロンドン五輪開会式に出席する意向を固め、国会日程を調整するよう民主党内に指示した。２０年夏季五輪の東京招致に取り組む姿勢をアピールするとともに、開会式に出席する各国首脳との関係構築を図りたい考えだ。

　０８年８月の北京五輪の際は福田康夫首相（当時）が開会式に出席し、中国の胡錦濤国家主席、温家宝首相と会談した。日本の首相の開会式出席は８８年ソウル五輪の際の竹下登首相（当時）以来２０年ぶりだった。

　ロンドン五輪の開会式には１３０カ国近くの国家元首や首脳らが出席するとみられ、野田首相の出席は「本人の強い意向」（民主党筋）という。ただ、消費増税法案の参院審議が行われている時期だけに与野党から批判が出る可能性もある。【横田愛】