なのはA×デジアド(02後:最終回ラスト数分無視未来設定)話
太一さんたちが高校生くらい+八神絡み捏造設定の仕様でお願いします ※2/26追記 このシーンなきゃ次にまわらないの忘れてたorz
6/11追記;とある感想を下さった読者さまからdigimon adventureだからdeji・addというのはおかしくね?digi・adでね?と突っ込まれたのでタイトル修正。
・・・・・・・・・・・・・・・・はずかすぃいいいいいいいいいいいい(でも逃げたくないから、俺、ここにそのミスを遺しとくよ。はは。
1) 赤い少女とココロの欠片
「ねぇおにいちゃん。どっちの方がいいと思う?」
オンナノコの、その言葉ほど扱いに困るものはない。
「そーだなぁ」
見せられた、形は同じだが違う色のそれに、彼は苦く笑い、考える「ふり」をみせた。
いや、実際に、一応考えてはいた。
彼らのいとこへのクリスマスプレゼント。
センスの無さが仲間内から指摘されていた身としては正直妹に丸投げしたかったのだが、いとこの好きな色くらいは思い出せるかと努力する気になった結果なのだが。
因みに「どっちでも」は地雷だ。
実体験上。
「お兄ちゃん?」
「あ、いや。はやてってどっちの方が好きだったかなって」
「そっか。どっちだけ……」
「まぁヒカリからのプレゼントならきっと喜ぶだろうよ」
「でも凄く喜んでもらいたいじゃない、やっぱり」
あぁそうだな。
オンナノコは難しい。
結局それが最後だったはずの候補とは別のものを購入して、その日の目的は完了。
事件起きた……いや、あとから考えれば"巻き込まれた"のは、その帰路のことだった。
1)赤い少女とココロの欠片
side;D
経験からして、自分たちは普通とは言いがたかった。
特に敵意や悪意に対しては、敏感と言ってもいい。
だが、だからそれ故に、無感情な、作業的な「襲撃」に反応が鈍ったのは事実だった。
「きゃっ」
「え?」
裏路地では珍しい、風の流れと、聞きなれた妹の、あまり聞きたくない声。
異質を感じて振り返った時には遅かった。
こけたのかと想うほど小さな声だったのに、それにしては座り込むように崩れ落ちる妹と、その後ろに立つ、幼く赤い少女。
ごすろり、っていうんだったか?太一には真っ赤な服はどこか衣裳めいて見えた。
その表情は年不相応になんとも言いがたくあったが、一番大きいのは驚愕かもしれない。
果たしてその手にあったなにか光を放つそれを確認したときには、なにはなくとも少女が妹への加害者であることを理解した。
大きく「どうやって」という部分を抜かしてではあったが、それが大事な妹の身体を崩したことの証明に他ならなかった。
「誰だ、ヒカリになにをした」
殆ど決め付けるように声を上げると、その自覚はあったのか少女はなんの言い訳もしなかった。
手の中にあるそれに対する驚きを……自分がやったであろうに、何故驚いているのかは理解しがたいが……
「一週間もすれば目を覚ます。魔法を使うわけでもないんだ。別にいいだろ」
ぶっきらぼうとでも言えばいいのか。
魔法という奇怪な単語が混じったことが気になったが、人の妹を倒れさせて、別にいいことがあるはずない。
「冗談。大体ソレはヒカリの"紋章"だ。人様にやれるかってんだ」
「・・・・・・・紋章?」
その言葉に初めて興味を示されたような呟きが聞こえたが、やはり好奇心は今の少女には邪魔だと認識されているし、それを抑えるだけの意志もはっきりしているようだった。
あの頃の自分たちの年頃でその自制心は感嘆すべきかもしれないが、今はそういう状況ではない。
「アレ」をとりもどさなければいけない。
それだけがどうしようもない絶対だった。
「別に、どうとでもなる。その子くらい魔力がでかけりゃ、多分回復だってするし」
「御託はいい。お前の目、逃げてるぞ。安心できっかよ」
相棒はいない。
相手は子供だが、子供が非力だなんて太一は想わない。
実際少女からは、むしろ自分たちと近いものを感じる。
うかつに動いたら自分も倒せる何かを少女は持っている。
それでも。
妹を護らない兄が、いるはずがなかった。
aide;M
「きゃっ」
この次元での"収集"は避けたほうがいいのは判っていた。
なんだかんだとあの連中が張っているからだ。
それでも。
あれほどの魔力を放っておくには、時間が。
焦りが行動になった。
魔法を使わない人間なら「ちょっとくらい」いいだろうと、そう思った。
・・・・・・・・・・死ぬわけじゃないんだし、と。
だって急がないと、収集しないと、死んでほしくない人が死んでしまう。
その事実が罪悪感を一蹴させた。
果たしてひっぱりだしたリンカーコアは思った以上に上物の、そして奇妙なものだった。
大体球体に安定しているはずのリンカーコアは、何故かどこか花を思わせる「形」を持っていた。
驚いている暇はない。
すぐに闇の書を呼んで……
「誰だ、ヒカリになにをした」
声が、飛んだ。
そこで初めて、先を歩いていた彼の姿を観る。
怒気と警戒。この世界には珍しいほど、不測の事態に対して冷静な分析をしようとする目に内心驚きながら、言い訳するつもりではないが事実だけを語る。
「一週間もすれば目を覚ます。魔法を使うわけでもないんだ。別にいいだろ」
事実を告げただけのつもりだった。
なのに自分が聞いても、それはいいわけにしか聞こえない。
実際、彼はそんなこちらの主張をはき捨てた。
「冗談。大体ソレはヒカリの"紋章"だ。人様にやれるかってんだ」
「・・・・・・・紋章?」
その言葉に初めて興味が動いたが、それどころではない。
リンカーコアを、魔術師でもない人間が「知っている」。
呼び方こそ違えど、この世界で特異な力についてなんの疑問も抱かない辺りがまさに異質であったが、彼はなにも構えていない。
戦うためのなにもを持っていないのは明白だった。
それゆえに、言い訳を重ねる。
威勢いいとはいえど、無力な人間を傷つけることは、なによりきっと己が主が悲しむだろうから。
「別に、どうとでもなる。その子くらい魔力がでかけりゃ、多分回復だってするし」
「御託はいい。お前の目、逃げてるぞ。安心できっかよ」
彼の拳が戦う意思を伴って固く握られる。
だが飛んでしまえば追いつけない。
大丈夫。
自分に言い聞かせる。
彼を傷つけずにすむのだと。
そして。
「"ヴィータちゃん"!!」
………そこに飛び込んできた第三者の声が、彼から動きを奪い、少女を突き動かす。
アレにつかまると色々厄介だ。
その心情をそのまま物語っていたというべきだが、果たして少女はそこから立ち去れなかった。
「だめ」
小さな、本当に消えそうなその制止の声に、大きく肩が震える。
「ヒカリ!」
反面、彼の声は悲鳴じみてすらいた。
そんな兄に大丈夫だと伝えるように少しだけ微笑、彼女は少女に声をかける。
「だめ。そんなことをしても、だれもすくえない。
あなたたちは・・・・・・・・わらえないわ」
それは確証。
それはむしろ予言めいて少女の脚を捕まえる。
「五月蝿い!うるせぇ!なんだよてめぇっ!なにいって」
「しらないけど、わかるもの」
それは、少女の最も護りたい人を髣髴させる、母性すら感じさせる微笑だった。
だが力ないのはじぶんのせいで、あの人でないこともまた少女をイラつかせる。
間近迫る「障害」もいる。
「くそっ!」
少女の選択は、
「騎士」としてどんなに不本意であったとしても。
それは相手を傷つけないためのものではなく。
それは後を考えた配慮を含むものでもなく。
単なる「逃げ」でしかなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はは・・・ははは・・・
オレ、なにやってんの
マジなにやってんの
今やんなきゃいけないのは来月のボマス原稿( コピー本)とデペ種(tinami連載;なのは×デジアド空白期)の最終章完結だろぅ・・・?!
あとヴィータがひじょーに心が弱くなってるみたいな描写だなぁ
コレ怒られないか?
コレ「も」あくまでも生き抜きなのでさくさくとは続かないとおもいます
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