Dropbox – 複数アカウントを同時使用する方法(Windows編)
昨日の内容のWindows編になります。概要としては、Dropboxアカウントと同数のWindowsユーザーを作成し、個々に設定した後、デフォルトユーザーログイン時にすべてのDropboxを起動するというものです。環境はWindows 7になります。
事前準備
Dropboxの複数アカウントを作成し、IDとパスワードを控えておいてください。デフォルトアカウントをひとつ決め、ご利用中のWindows 7(デフォルトユーザー)にインストールおよび設定を行います。
サブユーザーの作成
[スタート] – [コントロールパネル] – [ユーザーアカウント] より新しいユーザーを作成します。このユーザーに管理者権限の有無は問いませんが、必ずパスワードを設定しておいてください。ブランクはNGです。サブユーザーを作成したら「ユーザーの切り替え」からサブユーザーでログインします。
Dropboxの再インストール
サブユーザー側でDropboxを再インストールする必要があります。この時、Dropboxフォルダの場所には、デフォルトユーザーとは異なるディレクトリ(例:C:¥Dropbox)を指定してください。また、このディレクトリはデフォルトユーザーがアクセスできる場所でなければなりません。インストールおよび設定が完了したら、再度、「ユーザーの切り替え」でデフォルトユーザーに戻ります。
サブユーザーアカウントを使用したDropboxの起動
コマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを実行してください。パスワード入力が求められるはずです。この時、使用するパスワードはサブユーザーのパスワードです。正常にログインし、しばらくするとDropboxのインスタンスがもうひとつ起動します。
※ 以下の「USERNAME」には、Windows 7で作成したサブユーザー名を代入します。
[html]C:¥Windows¥System32¥runas.exe /savecred /user:USERNAME C:¥Users¥USERNAME¥AppData¥Roaming¥Dropbox¥bin¥Dropbox.exe[/html]
※ 上記改行不要です。
バッチファイルの作成
上記のバッチファイルを作成します。ファイル名は任意ですが、ここでは「dropboxen.bat」とします。ブランクの同ファイルを作成したら上記コマンドを入力(貼り付け)し、任意の場所(例:C:¥Dropbox¥dropboxen.bat)に保存してください。
バッチファイルの自動起動
上記で作成したバッチファイルをログイン時に自動起動するよう設定します。バッチファイルをコピーし、「スタートアップ」フォルダに貼り付けてください。同フォルダのパスは以下になります。
[html]C:¥Users¥USERNAME¥AppData¥Roaming¥Microsoft¥Windows¥Start Menu¥Programs¥Startup[/html]
参考情報
本内容は、Dropbox Wikiをはじめ、以下のページを参考にさせていただきました。Windows 7以外の検証は行っておりませんが、XP等の他バージョンをご利用の方はご参照下さい。
2011/05/30
バッチファイル実行からのパスワード入力に不具合があるとのご報告をいただきましたので、初回実行についてはコマンドプロンプトを使用する手順に変更致しました。
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本日の一冊
本書は、パソコンやスマートフォンでのDropboxの基本操作、サウンドを連続再生する方法、EvernoteやGoodReaderと連携する方法、スマホで撮影した写真をアップしたり、ダウンロードする使い方、OfficeドキュメントやiWorkのファイルを表示する、WebDAVでファイル保存する、PDFや電子書籍データを開く方法など、アカウントの取得、インストールなどの初歩的な操作や基本操作にはじまり、他のアプリとの連携や拡張機能の使い方までを詳しく解説しています。
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