兵庫県の小学６年の男児（１２）に中学３年の男子生徒（１４）が暴行する映像が動画サイトに公開されていた問題で、県警赤穂署は１９日、この男子生徒＝赤穂市立中３年＝を高校生に対する別の傷害容疑で逮捕した。今後、動画の内容についても慎重に調べる。一方、この動画の内容をいじめと判断している市教委は同日、男児への同様の行為が７月以降、４、５回あり、児童は市教委に「痛かった」などと話していることを明らかにした。

　男子生徒の逮捕容疑は、私立高２年の少年（１６）、市立中３年の１４歳と１５歳の少年２人の計３人＝いずれも既に逮捕＝と共謀し、７月４日、市内の駐車場で定時制高校１年の男子生徒（１５）を蹴るなどして、１週間のけがをさせたとされる。４人とも容疑を認めているという。私立高２年の少年はこの動画に映っていたが、他の２人は無関係とみられる。

　市教委によると、「殴り合いゲーム」として仲間同士で暴行が始まったのは７月上旬。公開されていない動画もあり、男児は市教委の調査に「ゲームの時間を１分間に短くしてもらったが、痛かった」と話したという。