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【プロ野球】

原巨人 貯金20ターン 価値ある引き分け

2012年7月19日 紙面から

阪神と引き分けナインを出迎える原監督(右から2人目)

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◇巨人2−2阪神

 巨人が1点を追う7回に坂本の適時打で追い付き、2−2で引き分けた。3回に2点を先制された沢村は4回から立ち直り、救援陣も無失点。阪神はメッセンジャーが7回途中まで2失点と粘ったが、4回以降は打線が振るわなかった。

     ◇

 勝てば1999年7月以来13年ぶりとなる甲子園での3連勝だったが、9回引き分け。それでも、巨人・原監督は明るい表情だった。「価値ある引き分けだと思います。リリーフ陣も頑張りましたし、よく引き分けに持ち込んだ」。前半戦の最終戦、序盤の劣勢ムードをはね返し、しぶとく引き分けに持ち込んだことを評価した。

 投手陣は阪神に再三攻め込まれながら、3回の2点のみでしのいだ。一方打線は、中盤にしぶとく追いついた。特に坂本の活躍が大きかった。6回無死一、三塁から村田の内野ゴロの間にまず1点を奪ったが、その直前、坂本が右翼線安打を放ちチャンスメークをしていた。続く7回には、2死一、二塁でこの日3安打目となる同点の左前適時打。「食らい付いて気持ちで打ちました。負けなくて良かったです」と胸を張った。

 前日も勝利を引き寄せる本塁打を放つなど、頼りになる3番打者。本当にたくましくなった。レギュラー1年目だった08年は、5月中旬以降はバットが湿りまくった。その時、原監督からこんな言葉をかけられた。「おまえは今、迷惑をかけてもいい。将来、ジャイアンツを背負ってくれればいいんだ」。まさに指揮官が4年前に思い描いたとおりに、巨人の中心に君臨している。8回2死一塁では三遊間の当たりをギリギリのところで好捕し、ジャンピングスローで二塁封殺。見事な守備でチームを救った。

 4月は2度の5連敗など最大借金7を背負い、最下位もさまよった。それが貯金20、2位に4・5差をつけてのターンとなった。「けが人がいない中で最初に結果が出なかったことが、いい糧になってチームを引き締めた」と前半戦を振り返った原監督は、貯金20での折り返しについて「悪い数字ではないね」とニンマリ。3年ぶりのV奪回へ、かなりの手応えを感じているようだった。 (井上洋一)

 

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