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武雄市図書館、ツタヤ委託を可決 管理料5億5千万円 | ||
武雄市議会は18日、臨時議会を開き、市図書館の運営をレンタルソフト店「TSUTAYA(ツタヤ)」の運営会社「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」に委託する指定管理者選定議案を賛成多数で可決した。契約期間は来年4月から5年間。指定管理料(5年で5億5千万円)の債務負担と改修のための設計委託料1千万円を盛り込んだ一般会計補正予算案も可決した。 ツタヤと公共図書館の組み合わせは、全国の注目を集めた。指定管理者選定議案に対して賛成、反対討論に各4人が立ち、賛成討論では「民間活力で経費を節減し、その分を福祉サービスに回せる。行政サービスを少ない金額で効率的にやろうとするのが今回の計画」などと賛同。一方、反対討論では「雑誌、文具の販売、カフェの導入は営利であり、図書館サービスから逸脱。司書の専門性蓄積の面からも疑問がある」と批判した。採決の結果、16対8の賛成多数で可決した。 樋渡啓祐市長は質疑の中で計画通りに年中無休、午前9時から午後9時まで開館すると、直営では2億3200万円(現行1億4500万円)かかるとの試算を示し、「直営ではとても無理」と委託のメリットを強調。運営人員の中で司書は9人(現行15人)になり、自動貸出機を使うため、省力化できるとした。 欲しい本をインターネットで公募して選書の参考にするほか、8月に千人規模の市民アンケートをとり、機能充実や改修に反映させる。 CCCとは8月初旬に本契約に当たる協定を締結、9月議会に改修の予算案を提出する。樋渡市長は「環境が整ってうれしいが、市民の意見をどう反映させるかで頭がいっぱい」と述べた。 |
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2012年07月19日更新 |