ページ内を移動するためのリンクです。

経営者インタビュー チャンスも困難も、すべてを楽しむ―そんな仕事人たちの経営にかける思いと哲学を、凝縮して紹介します。日々のビジネスに発見を生む、時代と自らに挑み続ける経営者の素顔がここにあります。

株式会社 ドリー夢デリカ 代表取締役 市原猛  

 
プロフィール 東京都葛飾区出身。早稲田大学を卒業後、外資系製薬会社に勤務。人事部スタッフとして活躍する。29歳の時、家業であった靴下工場を継ぐために会社員生活に終止符を打つも、それから10年後に工場を整理し、それを期に、39歳にして未経験であった飲食業界へ参入を図る。お好み焼き店、店頭販売の弁当店経営を経て、2003年に現在の営業スタイルである弁当の移動販売業を開始した。
 
 
 
誰にでも転機というものはある。それが良い方向に転ぶか、悪い方向に転ぶかは、そのチャンスを迎えたときに保持しているモチベーションの度合いによって変わってくるものだ。株式会社ドリー夢デリカの代表取締役である市原猛氏は、いくつかの転機を迎えたものの、なかなかチャンスをモノにできずにいた。しかし最終的に心構えを一つ変えただけで、全てが大きく変わっていったと振り返る。経験者の言葉は重い。じっくり耳を傾けてみたい。
 
 
 

毎日約30種、1000食の弁当を販売
ご飯の美味さにリピーターが続出

 
110720_k0502g01.jpg
インタビュアー 布施博(俳優)
布施 職業柄、私もお弁当を食べることが多いですからね。お店によって考え方や商品はいろいろですし、今日は楽しみにしてきました。ドリー夢デリカさんは移動販売なんですよね。
 
市原 そうです。お弁当の移動販売をメインとしています。現在では、オフィス街を中心とした12のエリアにうかがい、車上とワゴン、店舗販売および企業内販売で毎日約30種類以上、1000食を販売しています。
 
布施 毎日30種類以上ですか!? それはすごい数なのでは?
 
市原 確かに少なくはないと思います。移動販売ですと、通常は10種類が限度でしょうし。これだけの種類の弁当を製造するために、ドイツ製の調理器・スチームコンべクションを導入しています。これを使うと、肉料理や焼き魚、さらに野菜の調理もよりジューシーに仕上がり、時間が経っても固くならないんです。